ヤマップと毛呂山町が手を組み広葉樹の森を守る
株式会社ヤマップが埼玉県毛呂山町と新たな連携協定を結びました。2025年3月28日のことです。テーマは「地球とつながるよろこび」で、この協定は「広葉樹の森づくりと西川材を活かした毛呂山町活性化プロジェクト」を掲げています。都市と自然が分断された現代社会において、ヤマップは「人と自然のつながり」を大切にし、持続可能な森づくりや地域の活性化に力を入れています。
背景
毛呂山町は、昔から西川材を生産してきた歴史ある地域で、しかしながら、現在は一次産業の衰退や林業の人手不足が深刻な課題となっています。これにより森林の荒廃や、土砂災害、さらには生態系への影響が出ています。ヤマップはこれを改善するため、地域資源を最大限活用する取り組みをスタートしました。
昨年末に実施されたふるさと納税型のクラウドファンディングでは、多くの支援者から約180万円を募り、毛呂山町の自然と文化を未来に繋ぐ活動が加速しています。この支援を背景に、ヤマップと毛呂山町は連携協定を結ぶことに至りました。
プロジェクトの詳細
このプロジェクトの中心は、広葉樹の森づくりです。具体的には、毛呂山町の森林の植生調査を行い、地域に適した広葉樹を植えることで、生態系の回復や保水力の向上を目指します。さらに、西川材の利活用を進めることで、地域産業の活性化を図ります。
来秋には植樹体験やワークショップが予定されており、これにより地域外からの関心を呼び寄せ、新たな関係人口を創出する狙いもあります。
連携パートナー
このプロジェクトでは、複数の専門家や団体が連携をしています。里山ZERO BASEの西野氏をはじめ、生態系調査や植樹指導を通じて森づくりをサポートします。また、斎藤材木店や村田円芸とも共に、自然環境と地域経済が相互に支え合う仕組みづくりを行います。特にも村田円芸は、上下水道環境の持続可能なインフラ整備に力を入れています。
これからの展望
ヤマップは、このプロジェクトを通じて持続可能な森づくりのみならず、地域の経済活性化に向けた取り組みを続けていく方針です。今後も登山道の整備や地域との協力を大切にしながら、自然と人が共生できる環境の実現を目指します。
毛呂山町について
毛呂山町は埼玉県南西部に位置し、江戸時代から質の高い「西川材」を生産してきた土地です。「桂木ゆず」とも呼ばれるこの町は、豊かな自然とは歴史に恵まれています。町の正しい文化と伝統を未来世代に伝えようとさまざまな取り組みを行っています。
参考リンク