未来をデザインする
2025-11-19 11:33:25

台湾と沖縄が手を結び未来をデザインする新プロジェクトの全貌

台湾と沖縄、未来を描く共同プロジェクト



最近、台湾デザイン研究院(TDRI)と一般社団法人デザインイノベーションおきなわ(DIO)が連携し、地域の未来をデザインする共創型プロジェクトを始動しました。このプロジェクトは、台湾と沖縄という異なる地域がデザインを通じて共に未来を築いていくことを目指しています。

日本の沖縄と台湾は、地理的にも文化的にも近いものの、地域が抱える課題は異なります。両地域とも人口減少や産業構造の変化、環境問題などの共通の課題に直面しています。今回のプロジェクトでは、これらの課題を乗り越えるために、デザインを利用した新しい地域づくりのアプローチが模索されることになります。

プロジェクトの背景と目的


このプロジェクトの目的は、台湾のデザインに関する先進的な知見を沖縄に持ち込み、地域の文化や特色を生かした形で再構築することです。TDRIは台湾政府が掲げる「デザインによる社会の振興」をリードしており、特に産業デザインや地域づくりにおいて数々の成功事例を持っています。一方、DIOは沖縄の地域資源を活かしたブランド戦略を進めてきた組織です。

両者のコラボレーションにより、沖縄の地域課題に即したデザインフレームを構築し、行政や企業、市民といった様々なステークホルダーがともに参加するワークショップを開催するなど、地域共創を実現していきます。

プロジェクトの具体的な進行


「沖縄型デザイン共創モデル事業」として、2025年度から2027年度にわたる3カ年計画で進められるこのプロジェクトでは、まず台湾の先進的なデザイン実践の視察が行われ、その後沖縄に帰り、地域に即した課題解決のためのデザインを実施していきます。これにより、地域の価値を再定義し、持続可能な未来を構築するための新しい枠組みを整えることを目指します。

今年度からは、具体的な取り組みとして、台湾での共創ワークショップを通じて、沖縄からもさまざまなバックグラウンドを持つ参加者が集まり、地域デザインの共通課題を見つけ、今後の連携テーマを話し合いました。

台湾視察の成果


台湾では、サーキュラーエコノミーを実践している企業や地域共創型の社会施設、デザインとデータを融合させた未来づくりを行う教育機関などを視察し、得た知見をもとに沖縄での実践に活かしていく方針です。具体的に言うと、行政の政策づくりや地域の資源を利用したデザインの実装など、より実践的なアプローチが求められています。

期待される成果


このプロジェクトは、デザインを通じて地域が持つ文化や資源を最大限に活かし、持続可能な社会を築くためのスキームの形成を目指しています。最終年度の2027年には、台湾デザインエキスポでの成果発表も予定されており、国際的な場での知見の共有や新たな関係構築が期待されています。

DIO代表の神里さんは、「沖縄の地域性を活かしつつ、台湾の実践を学ぶことで、デザインによる地域の課題解決が可能になるでしょう。そして、アジアの中で沖縄の価値を広げる機会になると確信しています」と話しています。この挑戦は、地域が自らの未来を描く力を育む重要な一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
一般社団法人デザインイノベーションおきなわ
住所
沖縄県那覇市久茂地1丁目1番1号9階
電話番号

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