AI受託開発の新たな支援ツール「C3-Kaizen」
シースリーレーヴ株式会社は、AI技術を駆使した社内基盤「C3-Kaizen」を開発しました。
このツールの主な目的は、システムやサービスのリリース後の改善をサポートすることです。
C3-Kaizenとは
「C3-Kaizen」は、GA4、Google Search Console、Microsoft Clarity、データベース、GitHubなど、システムのリリース後に得られる多様なデータを横断的に可視化します。AIはこれらのデータを元に、数値変化の整理や原因の仮説作成、改善施策の提案を行うことができます。これにより、開発会社と顧客企業は同じKPIを見ながら「何を作ったか」ではなく、「事業の数字がどう変わったか」を重視できるようになります。
背景と課題
受託開発は、要件定義から開発、テストを経てリリースが行われ、その後は顧客が成果を追うという流れが一般的です。しかし、リリース後のユーザー行動の理解や改良を行うためのデータは、リリース後に初めて見えてきます。このプロセスにおいて、従来の受託開発では、開発会社と顧客企業の役割分担が明確でなく、以下のような課題が発生していることが少なくありません。
- - 納品したシステムが事業にどう影響したか分からない
- - 開発費用と投資効果の説明がしにくい
- - データが複数のツールに分かれ、全体の状況を把握できない
- - 改善施策の優先順位が担当者の経験に依存している
このような課題を解決するためにC3-Kaizenが誕生しました。
C3-Kaizenの特徴
1. データ統合とKPIの可視化
C3-Kaizenはサービス改善に必須なデータを統合し、可視化することで、開発会社と顧客企業が同じ数字を元に改善策を検討できる環境を提供します。これにより、目標や成果を直感的に把握できるようになります。
2. AIによる課題発見と改善提案
ツールは単にデータを表示するだけではなく、AIが多面的なデータを元に課題をリサーチし、その改善策を提案します。例えば、流入数が増加したのに問い合わせに至っていない原因を検証します。
3. 改善プロセスの一元管理
提案から実施までの一連の流れを一元的に管理することができます。この機能により、提案が実行されなかったり、改善の効果が検証されなかったりすることを防ぎます。
4. 効果検証と月次改善レポート
改善施策の実施前後でKPIを比較し、施策の効果を検証。このデータを元に自動生成される月次改善レポートにより、定例会議をただの進捗報告から事業KPI改善の重要な決定の場に転換します。
従来の保守契約との違い
C3-Kaizenの最大の利点は、データ分析から改善策の提案、実装、効果検証を1つのサイクルとしてスムーズに実行できる点です。
一般的な保守契約では不具合の対応や簡易的な分析に留まりがちですが、C3-Kaizenならば開発会社がその場で実装可否を判断し、迅速な対応が可能です。
会社の展望とミッション
シースリーレーヴの代表取締役、空野正輝氏は「開発は納品がゴールではなく、そこからサービスをブラッシュアップし、顧客の事業の成功へとつなげることが私たちのミッションです」と語ります。このような考え方を基に、C3-Kaizenは今後も改善提案数や施策実施率の検証を行い、さらなる機能向上を目指しています。
プロジェクトの改善提案や効果検証の品質を高めるための取り組みを継続し、より良いサービスの提供に努めていく所存です。