プルーフポイントがNormalyzeを買収、データセキュリティ強化へ向けた新たな一歩
プルーフポイントがNormalyzeを買収、データセキュリティ強化に向けた戦略
2024年10月29日、カリフォルニア州サニーベールにおいて、サイバーセキュリティのリーダー企業プルーフポイントが、データセキュリティポスチャーマネジメント(DSPM)の業界先駆けであるNormalyze社との正式な買収契約を締結しました。この合併により、プルーフポイントのHuman-Centricセキュリティ・プラットフォームは、新たにNormalyzeの先進的なAI技術に支えられたDSPM能力を獲得し、データの発見、分類、保護を大幅に強化します。
この買収は、2024年11月に正式に完了する予定です。プルーフポイントは、Modern SaaS、PaaS、パブリッククラウド、マルチクラウド、オンプレミス、そしてハイブリッド環境といった多様なシステムにおいて、企業が人間中心のデータセキュリティリスクを管理するのを容易にするための強力なツールを提供することを目指しています。デジタルデータ主導の時代に、企業はAIや新しいテクノロジーを通じて、混沌としたデータ環境の中でのリスクヘッジが求められています。
データセキュリティにおける人的リスクへの対応
現在、組織がAIやジェネレーティブなテクノロジーを導入することにより、データセキュリティにおける人的要素がますます重要視されています。多くの企業がAIプラットフォームやDBaaS、CI/CDプラクティスを広範囲に採用しているため、相互接続されたデータ環境が急速に構築されている一方で、セキュリティチームはシステム全体の保護に難しさを感じています。この急激な技術進化は、開発チームが迅速な成果を重視することで、セキュリティガバナンスを無視しがちであることを示しています。その結果、リスクが増大し、不適切なデータ管理が引き起こされています。
実際、Enterprise Strategy Groupの調査によれば、企業の4分の1以上が自社の機密データの所在を把握していない事態が明らかになっています。そこで、DSPM技術の導入が企業にとってのカギとなります。この新たな技術により、企業はセキュリティギャップを埋めることが可能になり、データが攻撃対象になるリスクを低減できます。
プルーフポイントのデータセキュリティ担当エグゼクティブVPであるマヤンク・チョウダリー氏は、次のように述べています。「データはもはやただのものではなく、人の行動によって脅かされています。開発者チームは通常、急速に進化するアプリケーションとそのデータにアクセスしますが、高度に相互接続されることにより、セキュリティチームには課題が生じています。」
Normalyzeのテクノロジーがもたらす利点
NormalyzeのDSPMプラットフォームは、データとアクセスに関する洞察を組み合わせて、安全なデータ環境を確保します。企業はAIを利用し、価値のあるデータを発見し、リスクを評価、優先順位をつけることが可能となります。また、データアクセスを視覚化することで、人間中心のリスクを識別し、多様なデータ環境における安全性の向上が期待できます。
Normalyzeが提供する機能の一つには、データの自動発見と分類を行うAI駆動のOne-Pass Scanner™があり、これは様々なデータ環境で有価な業務データの特定と分類を行います。このプロセスにより、企業は法的規制や運用効率向上に寄与します。
さらに、DataValuator™により、データの金銭的価値を割り当てることができ、潜在的なデータ損失の影響を特定することが可能で、企業のデータ資産管理が強化されます。
このように、Normalyzeとプルーフポイントの統合は、データセキュリティの新たな可能性を開くものとなります。データ主導の企業戦略を強化する一方で、人的リスク管理を一層洗練させることが期待されています。企業が現代のデジタル環境においてデータを効果的に保護し、長期的な安全性を実現できるように、この合併が大いに寄与することでしょう。
会社情報
- 会社名
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日本プルーフポイント株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1丁目8−3 丸の内トラストタワー 本館 5階
- 電話番号
-
03-6897-8766