シンガポール国立大学卒の国際派人材が地域創生に挑む
青森県むつ市で注目のプロジェクトが進行中です。シンガポール国立大学を卒業し、国連機関での経験を持つムー・ユーチェンさんが、地域連携DMO「下北ツーリズム」に新たな風を吹き込みます。彼女は2025年7月15日より、地方創生に向けて本格的に活動を開始しました。今回の取り組みでは、地域を元気にし、世界へと発信することを目指しています。
ユーチェンさんがむつ市を訪れたのは、2023年に実施された「Aomori Global Advance Project(AGAP)」のプログラムがきっかけでした。プログラムを通じて彼女は地域の暖かさや美しい自然に触れ、「いつかこの町に貢献したい」という思いを強めました。その後の国際経験を経て、地域に根ざしながらも国際的な視点で活動することが決まり、就任となりました。
地域活性化起業人制度の導入
むつ市では初となる「地域活性化起業人」制度を導入し、ユーチェンさんのような海外人材の力を借りることで地域を盛り上げようとしています。地域とグローバルが繋がる「人の循環」を実現するモデルを構築し、地域の価値を再発見することに期待が寄せられています。この制度は、海外人材の募集から着任後のサポートまでを一貫して行い、地域の振興に寄与することを目的としています。
ユーチェンさんのコメント
「むつ市に恩返しできる機会をいただけたことに感謝しています。不安もありますが、ありのままの自分を受け入れてくれたこのまちで、自分の経験を地域の力に変えていきたいです。」とユーチェンさんは語ります。その姿勢は、地域の人々との関係づくりにおいても大きな強みとなることでしょう。
期待される役割
ユーチェンさんは「下北ツーリズム」の一員として、観光情報を多言語で発信したり、体験型コンテンツの企画に取り組んだりします。また、地域の魅力をストーリーに結びつけたPR戦略を展開することでも注目されています。地域に根ざした国際交流を進めることで、むつ市の魅力を広め、多文化の共存を実現することが期待されています。
AGAPの意義
AGAPは地域のブランディング強化、産品の輸出促進、インバウンド誘致などを通じて地域の国際化と次世代人材の育成を目指すプロジェクトです。ユーチェンさんがこのプログラムを通じて得た経験は、地域との絆を深め、新たな価値の創造につながっていくでしょう。行政や地域事業者との対話を重ねることで、人と人のつながりという形で地域振興が進むことが期待されています。
まとめ
むつ市に新たに加わるムー・ユーチェンさんの挑戦は、地域の活性化に向けた大きな一歩です。国際経験をもとに地域の魅力を発信し、世界との架け橋となる役割を期待されています。今後の活動に目が離せません。地域の人々と共に、彼女の手でむつ市の新たな物語が形作られていくことでしょう。