三井住友カードと日本総研が新たな基幹システムを導入
近年、特にコロナ禍を機に私たちの生活は大きく変化し、時間や場所にとらわれない働き方や多様なライフスタイルが広がりました。この流れの中で、オンライン決済と店頭決済におけるキャッシュレス化が急速に進行しています。こうした変化に伴い、三井住友カード株式会社と株式会社日本総研は、アクワイアリング基盤システムに株式会社インテリジェント ウェイブ(IWI)の「IOASIS」を導入することを発表しました。
新しい決済基盤のニーズ
三井住友カードは、成長するキャッシュレス取引に対して安定したサービスを提供する必要性を感じており、時代の変化に柔軟に対応できるシステムを構築するための努力を続けています。そこで、IWIが開発した「IOASIS」が選ばれた理由は、すでに多くの導入実績があり、決済業界において40年にわたる信頼性の高い開発実績を有しているからです。また、日本総研が一貫して設計から導入までを支援してくれる点も大きな要因となりました。
「IOASIS」は、アクワイアリング業務に必要なオーソリゼーション、ブランド接続、売上管理、精算業務を支える基幹システムです。このシステムは、ASP型とオンプレミス型の両方を提供しており、特に初期コストを抑えつつ迅速なサービス開始を可能にします。実際、2016年の提供開始以来、多くのカード会社および銀行に導入され、好評を得ています。
IWIの役割と今後の展望
IWIは、高速で安全かつ高品質なIT基盤の提供を通じて、安心で便利なキャッシュレス社会の実現に向けて邁進しています。同社は、決済、金融、セキュリティの領域で、企業の信頼性を高め続けるビジネスリライアビリティを実現するITサービスを提供しています。特に、金融業界向けには大量データをリアルタイムに処理できるシステムを構築し、国内で高いシェアを維持しています。さらに、セキュリティ対策事業にも力を入れ、国内外の先進的な技術を取り入れています。
現在、その市場での確固たる地位を築いているIWIが今回のプロジェクトを通じて、さらなる展開を見せることでしょう。今後のキャッシュレス決済の拡大とともに、三井住友カード、日本総研、IWIがどのようなサービスや機能を提供していくのか、注目が集まっています。
このように、テクノロジーの進化に伴う社会インフラの変化を背景にしたキャッシュレス社会の実現が期待される中で、三井住友カードと日本総研の連携、そしてIWIの基幹システムの採用は、業界全体にとっても大きな意味を持つ画期的な出来事となるでしょう。今後もこの分野での成果に期待したいと思います。