宇宙港連携協定
2025-12-16 12:13:00

北海道スペースポート、未来の宇宙産業を開く連携協力協定を締結!

北海道スペースポートの未来を照らす連携協定



2023年、北海道広尾郡大樹町で運営される民間商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」が新たな一歩を踏み出しました。この度、SPACE COTAN株式会社と株式会社三技協、株式会社三技協イオスとの間で、商業運用実現を目指す連携協力協定が締結されました。

協定の背景


SPACE COTANは、HOSPOの管理・運営を担う企業であり、町と共に「宇宙版シリコンバレー」を創出する構想を掲げ、国内外からのロケット打上げを促進するために活動をしています。一方、三技協と三技協イオスは、日本の基幹ロケット向け追尾局の運営を行っており、技術とノウハウを持っています。

今回の協定は、HOSPOにおける商業宇宙運用の実現に向けて、これらの企業が協力し合う方針を強化するものです。特に、2025年7月にはjtSPACE株式会社によるサブオービタルロケット「VP01」の打上げが予定されており、その際にはSPACE COTANと三技協が連携して追尾局の開設を支援することが決まっています。

目指すビジョン


SPACE COTANは、HOSPOを中心に宇宙関連産業を集積させることを目指しています。これにより、HOSPOは単なる宇宙港ではなく、長期的に見た宇宙産業の集積地となることが期待されています。「宇宙版シリコンバレー」の実現に向けて、同社はさらなる施設整備と関連産業の誘致に取り組んでいます。

連携協力協定の内容


協定に基づいて、以下の重要な項目について具体的な推進計画が策定されます:

1. ロケット高頻度打上げに向けた追尾局ネットワーク構築の検討。
2. 人材・技術・知見の効果的な活用方策の策定。
3. HOSPOの商業運用段階における三技協および三技協イオスの役割についての議論。

この取り組みにおいては、地域の企業や関係者と共に協力し、北海道の宇宙産業の一層の発展を図ります。

大樹町の地理的優位性


大樹町は射場としての地理的優位性を活かし、広大な土地を用いて宇宙港の開発を進めています。特に、海に面した立地は、打上げの際の安全性を高める要因ともなっています。40年以上にわたる航空宇宙産業の誘致活動により、大樹町は宇宙関連産業の集積地としての地位を確立しつつあります。

さらに、2022年には、地域活性化の取り組みが評価され、内閣府特命大臣表彰を受賞しました。これも、HOSPOが地域にもたらす経済的・社会的な効果の証と言えます。

未来への展望


今後、HOSPOでは高頻度でのロケット打上げを可能にするための施設整備が進められ、さらに大型ロケットや有人ロケットの打上げにも対応した射場の構想もあります。また、国際的な宇宙港との連携も視野に入れており、商業展開のチャンスを広げています。2025年の宇宙戦略基金に初めて採択されるなど、今後の活動に注目が集まります。

このように、SPACE COTANと三技協、三技協イオスの協力関係は、日本の宇宙産業の未来に向けた新たな基盤を築いているのです。北海道の大樹町から、宇宙へと羽ばたく準備が整いつつあります。


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会社情報

会社名
SPACE COTAN株式会社
住所
北海道広尾郡大樹町西本通98 3階
電話番号

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