飛騨高山に新たな卸売市場が誕生、食の流通を支える拠点に！

飛騨高山に新たな卸売市場が開場

岐阜県高山市で、古びた施設の更新を目的とした新しい公設地方卸売市場が、2023年4月1日に開業しました。開場式が盛大に行われ、多くの関係者が新たな始まりを祝いました。この新しい市場は、令和5年からの工事を経て完成したもので、鉄骨2階建ての広々とした設計を持ち、延べ床面積は4,187㎡にも及んでいます。

総事業費は約17億8千万円を投入し、旧市場の南西に位置する利便性の高い場所に新しく整備されました。開設から50年が経過した旧施設の老朽化が問題となっていたため、この新市場の誕生は地域にとって待望のものだったと言えるでしょう。

新しい施設には、大型の冷蔵庫と高性能な冷凍庫が完備されており、所定の温度での流通が可能となりました。これにより、食材の品質を保つことができ、特に生鮮食品を扱う業者にとって、非常に有用な環境が提供されています。また、市場内には青果物や水産物の一次加工場も新たに設けられ、地元の宿泊業者や飲食業者のニーズに応じた商品提供ができるようになりました。

開場式の後には、地元の縁起物として知られるタイのセリが行われ、地域の台所としての新しい拠点が活気あるスタートを切りました。市場の活性化は、飛騨地域の食文化を支えていく重要な役割を担うことになるでしょう。

また、旧市場は今年度中に解体され、跡地には新たに学校給食センターが整備される予定です。これにより、地域の給食提供の品質向上にも寄与することが期待されています。

この新卸売市場の開場は、地域の食の流通を支える重要なステップであり、安全で安心な生鮮食品の安定供給に向けた取り組みを進めていく姿勢が強調されています。

高山市は今後も、地元農産物の魅力を引き出しながら、食品流通の効率化と品質向上に努めていくことでしょう。地域の魅力がさらに広がることが楽しみです。