HCLTechとIBMが生成AIセンター設立で革新を推進
HCLTechとIBMの生成AIセンター設立
インドを拠点とする大手グローバルテクノロジー企業のHCLTech(HCLテクノロジーズ)とIBMが、新たに生成AIセンター・オブ・エクセレンス(GenAI CoE)を設立することを発表しました。このセンターは、IBMのwatsonx™ AIおよびデータプラットフォームを基に、企業が生成AIソリューションを活用できるよう支援するものです。
この新たな協業により、HCLTechのAI & Cloud Nativeラボを通じて、企業はレガシーアプリケーションのモダナイゼーションやITサービスマネジメント(ITSM)のユースケース開発に取り組めるようになります。また、複雑さの軽減や、IBMのプラットフォームを利用したスキル向上も期待されています。
HCLTechのAI & Cloud Nativeラボの責任者であるAlan Flower氏は、この協業を通じてIBMの最先端技術を利用し、HCLTechのサービスに差別化をもたらし、迅速なAIの探求を進めたいと語っています。特に、生成AIを搭載したHCLTechのAI Forceソリューションとwatsonxの統合により、企業のデジタルスキル向上と生産性の向上が期待されています。
さらに、HCLTechはIBMとの連携を強化し、自社のエンジニアやアーキテクト1万人に対してwatsonxに関するトレーニングを行う予定です。これにより、適応性に富んだサービスであるCloudSMARTを通じて、先進技術を活用した継続的なイノベーションをサポートするとしています。
IBMのエコシステム管理担当ゼネラルマネージャーであるStephen Smith氏は、HCLTechとの協業が生成AIソリューションの責任ある導入を進める鍵であると強調しました。このセンターを通じて、共同のお客様がwatsonxを活用して現行のビジネス課題に対処できるように支援する考えです。
このCoEは、watsonx.aiやwatsonx.data、watsonx.governance、watsonx Code Assistants、watsonx Orchestrate、watsonx Assistantなど、多様なAIテクノロジーを習得するための教育リソースへアクセスできる場でもあります。人材のスキルアップを実現し、具体的なユースケースの構築を後押しすることを目指しています。
IBMは、世界175カ国以上でハイブリッドクラウド、AI、コンサルティングサービスを提供し、業界標準をリードしています。金融サービスや通信、ヘルスケアなどの重要なインフラ分野で迅速かつ効率的なデジタル変革を推進し、顧客への信頼性と透明性を基盤にしたサービスを提供しています。
HCLTechもまた、世界60カ国で219,000人以上の従業員を擁し、デジタル、エンジニアリング、クラウド、AIの分野で幅広いテクノロジーソリューションを展開しています。2024年6月までの12ヶ月間の連結売上高は134億ドルに達しました。
このように、HCLTechとIBMの協力は、生成AIという革新的な領域において企業が持続的な競争力を高めるための強力なサポートを提供することを目的としています。両社の協業の詳細については、HCLTechの公式サイトを通じて確認することができます。
会社情報
- 会社名
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株式会社エイチシーエル・ジャパン
- 住所
- 東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル32階EAST
- 電話番号
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03-6832-6000