Brazeが2026年度第1四半期の決算を発表
顧客エンゲージメントのリーディングカンパニーであるBrazeが2026年度の第1四半期決算を発表しました。ニューヨークを拠点とするこの企業は2025年4月30日を期末とする会計年度の業績を明らかにし、力強い成長を見せています。
業績の要点
Brazeの共同創業者兼CEOであるビル・マグナソン氏は、「2026年度は良いスタートを切り、急変する市場環境の中でも成長と収益性、さらにフリーキャッシュフローを実現した」と述べています。今四半期の収益は1億6,210万ドルに達し、前年同期比で19.6%の増加を記録しました。その背景には新規顧客獲得や既存顧客へのアップセル、契約更新が大きく寄与しています。
この四半期のサブスクリプション収益は1億5,490万ドルに達し、前年の1億3,010万ドルと比較して増加しました。また、プロフェッショナルサービスを含むその他の収益も720万ドルと前年の540万ドルから増加しています。特に注目すべきは、残存履行義務が8億2,930万ドルに上昇し、そのうち5億2,220万ドルは1年未満の契約であることが示されています。
利益率の変動
GAAPベースの粗利益率は68.6%であり、前年同期の67.1%と比較すると低下していますが、非GAAPベースでは69.3%に達し、前年同期の67.9%からの改善が見られました。また、2025年4月30日時点での全顧客のドルベースの純維持率は109%、ARRが50万ドル以上の顧客では112%となっており、これも重要な要素です。
営業損失は4,020万ドルで、前年同期の4,010万ドルとほぼ横ばいを維持していますが、一方で非GAAPベースでは280万ドルの営業利益を探索していることが明らかになりました。
新たな戦略の導入
さらに、Brazeは新CROエド・マクドネル氏を迎え、彼の経験を活かして業界での競争力を高めることを目指します。マクドネル氏は高成長のSaaS企業での実績を持ち、Brazeのさらなる成長を加速させると期待されています。
また、BrazeはAI技術を活用した新たなツールOfferFitの買収を完了し、自社の顧客エンゲージメント戦略を強化します。このツールの導入により、より効果的な顧客関係の構築が実現可能になるでしょう。
また、動的な新しいメッセージングチャネルであるRCSとバナーを導入し、マーケティングの没入感を高める取り組みも行われています。
フリーキャッシュフローの増加
営業活動による純現金は以前の四半期より増加し、2,410万ドルに達しました。フリーキャッシュフローも前年同期の1,140万ドルから2,290万ドルに増加しています。現金及び現金同等物は5億3,980万ドルとなり、安定した財務基盤を示しています。
今後の展望
最後に、Brazeは2026年度第2四半期の見通しについても言及しました。収益は171.0〜172.0百万ドル、非GAAP営業利益は0.5〜1.5百万ドルの範囲で見込んでおり、持続的な成長が期待されます。これからの動向にも注目です。
Brazeの詳細や最新情報は公式ウェブサイトをご覧ください。