横浜で新たに物流拠点が完成
横浜市中区本牧ふ頭に、山九株式会社横浜支店の新しい物流センターが竣工しました。この施設は、日鉄エンジニアリング株式会社が設計・施工を担当し、最新の技術と環境対策が施されています。
物流施設の特徴
本施設は、横浜港内で最大規模を誇る物流拠点として、都心部や羽田空港からのアクセスが非常に良好です。トラックバースには大型の庇(ひさし)が設置されており、雨天時でも円滑に荷捌きが行えます。また、荷物用エレベーターと垂直搬送機を備えており、上下階へのスムーズな荷物搬送を実現しています。
特に注目されるのが、岸壁と敷地の間に設けられた門扉です。この構造により、大型貨物船からの貨物搬入が安全かつ効率的に行えるようになっています。物流の効率性を追求し、低コストでの運営が可能となります。
耐震性能にも優れた施設
地震が多い日本においては、耐震性が特に重要です。この物流センターでは、日鉄エンジニアリングの登録商標である『アンボンドブレース』を70本採用し、優れた耐震性能を実現しています。このブレースは、地震エネルギーを効果的に吸収することで、万が一の事態にも対応できる設計となっています。
環境への配慮
さらに、本施設は環境への取り組みも注力しています。全館がLED照明や人感センサー、効率的な空調システムを採用し、日射遮蔽型の窓ガラスを用いることで、一次エネルギー消費を実質ゼロとするZEB(Net Zero Energy Building)認証を取得しています。この認証は、快適な室内環境の中でエネルギー使用を抑制することを目的としています。
日鉄エンジニアリングの実績
日鉄エンジニアリング株式会社は、物流関連施設の設計・施工を得意としており、これまでに約427万㎡の受注実績があります。総合的なエンジニアリング力を活用しながら、環境に優しい持続可能な社会の形成に貢献していく姿勢が伺えます。
まとめ
横浜ロジスティクスセンターは、今後の物流業界において重要な役割を果たす拠点となるでしょう。地震に強く、環境にも配慮したこの施設は、物流の効率化に寄与しながら、持続可能な社会の実現に貢献していきます。今後の展開が期待されるこの新たな拠点に、注目が集まることでしょう。