電通グループがOpenAIの「Apps in ChatGPT」に基づくアプリ開発を開始
国内の広告大手である電通グループは、OpenAI社が提供するChatGPTの新機能「Apps in ChatGPT」に対応するアプリケーション開発体制を本格的にスタートしました。この新制度は、2024年4月に設立する日本法人と連携し、企業のブランドや事業課題に基づいた対話型AIアプリの構築を目指しています。従来のデジタル接点を超えた新たな顧客とのコミュニケーション手段を提供することで、より質の高い顧客体験を実現することが狙いです。
近年、顧客とのデジタル接点はますます多様化しており、マーケティングやカスタマーサポートにおいて新しい形のコミュニケーションが求められています。特に生成AIは、企業と顧客との関係を大きく変革する可能性を秘めており、電通グループはこの新しいトレンドに応じて、AI活用のコンサルティングやクリエイティブ生成、OEMを含むオリジナルAIの開発を通じて企業を支援しています。
「Apps in ChatGPT」では、企業は自社のサービスやデータベース、外部APIをChatGPTに直接統合できます。これにより、顧客はChatGPTとの対話を通じて企業のサービスへアクセスでき、接客や商品検索、予約手続き、FAQの対応など、多岐にわたる機能がワンストップで利用できるようになります。この仕組みにより、顧客は情報をウェブサイトやアプリを切り替えることなく、シームレスに取得し、購買行動へとつなげることが可能になります。
電通グループのアプローチは、企業が抱えるビジネスやブランドの課題から逆算してデザインされた最適なアプリケーションを提供し、データ連携やガバナンスに優れた実装基盤を活用しています。電通は広告やクリエイティブ戦略の領域において、豊富な生成AIの活用知見を集約し、効果的なアプリ開発を進めていきます。また、OpenAIの開発者向け環境を利用することで「Apps in ChatGPT」の国内公開後に、企業向けのワークショップやPoC(概念実証)支援プログラムも展開予定です。
電通グループは、今後も独自の視点と先進的なアプローチを活かし、「人間の知」と「AIの知」の融合を図りながら、顧客や社会の成長に貢献する「AI For Growth」戦略を推進していきます。これにより、企業が持つデジタル戦略を強化し、持続的な発展を目指すことが期待されています。
「AI For Growth」についての詳細は、電通グループのウェブサイトで確認できます。
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