新たな次元を切り開く!国産モーションキャプチャー補正ソフトの全貌
アイ・ペアーズ株式会社が新たに発表した国産モーションキャプチャー補正アプリケーション『n-Links Retarget(エヌリンクス リターゲット)』は、CGキャラクターによるライブパフォーマンスや、TV番組、映画制作において欠かせないツールとなっています。このアプリケーションは、演者の動きをリアルタイムでCGキャラクターに適応させる「リターゲット処理」を行うもので、その精度と安定性が特長です。
1. 自然なリターゲット処理の実現
『n-Links Retarget』は、さまざまなシーンでのモーションキャプチャー収録の経験をもとに、自然なリターゲット処理を可能にしています。これは、演者の体型や動きをCGキャラクターに違和感なく転送する技術で、VTuberやバーチャルキャラクターのリアルタイム表現を更に進化させます。例えば、背の高い演者が収録したデータを、身長の異なるキャラクターに適用する際も、違和感のない動きが再現できるのです。
2. 軽量さと安定性を兼ね備えたソフトウェア
このソフトウェアは、タブレットでも動作する軽量設計でありながら、長時間の収録に耐えうる安定性を誇ります。WindowsやMacだけでなく、iOSやAndroidタブレットでも使用できるため、オペレーターの利便性が大いに向上しています。収録中は、頭や身体の向き、足の接地、腕の位置などの調整も簡単に行え、複数のモーションデータを同時に受信する機能も備えています。
3. 音楽との連携、GPAP機能
さらに、アイ・ペアーズとヤマハ株式会社が共同開発したマルチメディアデータ記録・再生技術『GPAP(ジーパップ)』との連携も特筆すべきポイントです。これにより、モーションキャプチャーデータをDAW上で録音し、再生したり、編集したりすることが可能となります。この融合により、従来のように再収録が必要だったモーションや表情データの後編集が充実し、制作フローの効率化が進むでしょう。
4. 在宅制作の新たな可能性
『n-Links Retarget』は個人や法人問わず、3Dコンテンツ制作の新たな選択肢を提供します。特に、バーチャルプロダクションにおいては、リアルタイムで実写とCGを合成する際にも優れた効果を発揮します。実際、アイ・ペアーズが手掛ける映画『Semi Exp.』では、この技術を導入することで、撮影時間の大幅な短縮を実現しました。
5. 技術体験会での実演
アイ・ペアーズは、7月26日(土)に「qooop Virtual Studio」で『n-Links』および『GPAP』技術体験会を開催します。参加希望者は、事前に問い合わせを通じて申込みが可能です。この機会に、最新のモーションキャプチャー技術を体感してみてはいかがでしょうか。
『n-Links』は、シンプルかつ高機能なモーションキャプチャー補正ソフトウェアとして、多くのコンテンツ制作者に新たな刺激を与えることでしょう。今後のさらなる発展に期待が高まります。