STマイクロエレクトロニクスの新製品
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、革新的な車載用ゲートドライバ「STGAP2SA」と「STGAP2HSA」を発表しました。これらの製品は、小型化されたデザインに加え、安全性を高めるための高機能を備えています。
高速な応答時間
この新型絶縁型ゲートドライバは、なんと60ナノ秒という応答時間を実現しています。さらに、個体間特性のバラつきを最小限に抑えることで、より高精度な制御が可能です。これにより、自動車の電子システムにおいて、高速スイッチングが実現され、全体の電力密度と効率が向上します。
両製品は、最大1200Vの高電圧レールで動作するIGBTやSiパワーMOSFET用に最適化されています。これにより、ユニポーラまたはバイポーラの駆動が可能で、最大26Vの駆動電圧で4Aの電流シンクやソースが可能です。
幅広いアプリケーション
「STGAP2SA」と「STGAP2HSA」は、従来型の自動車だけでなく、ハイブリッドや電気自動車など、さまざまなアプリケーションに対応しています。主な利用例としては、DC-DCコンバータ、ポンプ、ファン、ヒーター、電動コンプレッサ、オンボードチャージャ(OBC)などがあります。さらに、壁設置型や台座設置型のDC充電システム、産業用のインバータ、モータードライバにも適しています。
安全設計
新型ゲートドライバは、設計の簡略化と信頼性の向上を目的とした各種保護機能も内蔵しています。例えば、低電圧ロックアウト(UVLO)機能により出力が安全な状態に保たれます。また、寄生インダクタンスによるターンオンを防止するミラー・クランプも備えており、最大安全温度を超えた動作を防ぎます。温度が低下すると自動的に動作が再開されるサーマル・シャットダウン機能も充実しています。
さらに、低電圧側での通信が途切れた際でも出力を安全な状態に保つためのウォッチドッグ機能も搭載。省電力なスタンバイモードにも対応し、2つの入力を同時にハイに保持することで、このモードに移行します。
高い絶縁性能
両製品ともに、UL 1577規格の絶縁定格に準拠しています。STGAP2SAは、標準のSO-8パッケージで4800Vの過渡絶縁電圧およびサージ絶縁電圧を備えています。一方、STGAP2HSAは、IEC 60747-17の基本絶縁規格に従い、6000Vのサージ絶縁電圧を備えたワイドボディのSO-8Wパッケージで提供されています。
開発をサポートする評価ボード
各製品には、開発を迅速に進められる評価ボードが用意されています。EVALSTGAP2SACにはSTGAP2SAが、EVALSTGAP2HSACにはSTGAP2HSAが搭載されており、高い絶縁耐圧が求められる設計に最適です。
両製品は現在生産中で、1000個購入時の単価は約1.55ドルとなっています。これにより、コストパフォーマンスも優れており、さまざまなニーズに応えることができるでしょう。
STマイクロエレクトロニクスの取り組み
STマイクロエレクトロニクスは、約48,000名の従業員を有し、確かな製造設備を整えた総合半導体メーカーです。顧客のビジネス創出と持続可能な社会の実現をサポートするため、様々な半導体ソリューションの開発を行っています。なお、2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指しており、2027年末までには再生可能エネルギーを100%使用する計画を掲げています。詳しい情報はSTの公式ウェブサイト(http://www.st.com)を参照してください。
お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
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