スマホ育児、子どもを壊す?200人の先生たちが語る衝撃の現場
「こどもホスピスの奇跡」や「ルポ国語力を誰が殺すのか」など、子どもたちへの取材を重ねてきた石井光太氏が、新たな問題提起を行う。本書は、スマホ登場以来16年、コロナ禍を経て、子どもたちの身体やコミュニケーションがどのように変化しているのか、その実態を明らかにするノンフィクションだ。
2歳児のネット利用率62.5%、ハイハイも体育座りもできない保育園児、教室の「圧」に怯える小学生、クラスメイトの姓すら知らない中学生、会ったその日にベッドインする高校生…。 これらは本書で語られる、デジタルネイティブ世代の現実の一部である。
石井氏は、長年の取材を通して、子どもたちがデジタル環境に適応していく中で、様々な変化が生じていることを目の当たりにしてきた。本書では、そうした変化を、保育園から高校まで、200人以上の先生たちの証言を交えながら詳細に報告している。
先生たちもまた、デジタルネイティブ世代であるため、従来の教育方法では対応できない状況に直面している。 子供たちの思考や行動パターンは、従来の世代とは大きく異なるため、先生たちもその変化に対応するために奮闘している。
本書は、スマホが当たり前になった現代社会において、子どもたちの成長にどのような影響を与えているのか、その実態を浮き彫りにするだけでなく、デジタルネイティブ世代の子どもたちをどのように理解し、教育していくべきなのか、重要な示唆を与えてくれるだろう。
「スマホ育児」が子どもたちの未来にどのような影響を与えるのか、その答えを求めて、ぜひ本書を読んでほしい。
推薦コメント
本書は、多くの教育関係者から高い評価を受けており、木村泰子氏(大阪市立大空小学校初代校長)は「まさにありのままの子どもの姿だ。学校現場が待ち望んでいた一冊」と絶賛している。メディアアーティストの落合陽一氏も「人類がデジタル環境に移行する過渡期の貴重な記録である」とコメントしている。
著者紹介
石井光太氏は、1977年生まれのノンフィクション作家。2021年には「こどもホスピスの奇跡」で新潮ドキュメント賞を受賞している。これまでに、社会問題や教育問題に関する多くの著作を発表しており、子どもたちの現状を鋭く見つめ続けている。
書籍データ
タイトル: ルポスマホ育児が子どもを壊す
著者: 石井光太
発売日: 2023年7月18日
造本: 四六版・ソフトカバー
定価: 1870円(税込)
ISBN: 978-4-10-305459-7
URL: https://www.shinchosha.co.jp/book/305459/