住宅建築関連技能者を対象にした能力評価基準の新設に関するお知らせ

住宅建築関連技能者を対象にした新しい能力評価基準

令和7年7月28日、国土交通省は「住宅建築関連技能者」が新たに能力評価基準に追加されることを発表しました。この制度は、建設技能者の技能や経験を客観的に評価し、各自の能力を把握するための重要な手段です。

能力評価制度の概要

この能力評価制度では、建設キャリアアップシステムに登録された技能者のスキルを、職種ごとに定められた基準に基づいて判断します。評価は4段階に分かれ、それぞれの技能者はその能力に応じたスキルレベルを獲得します。今回は、住宅建築関連技能者の基準が新たに策定されたことで、評価対象は45分野に拡充されました。

制度の詳細

能力評価を行う専門工事業団体は、自らの分野における基準を設定し、それを国土交通大臣から認定を受ける必要があります。認定された基準に従って、各団体は技能者の経験や知識、技能、マネジメント能力を評価し、4段階で技能レベルを判定します。これにより、各技能者はゴールド、シルバー、ブルー、ホワイトの建設キャリアアップカードを受け取ります。全ての技術者は、このカードを通じて自身の能力を証明することが可能です。

今後の展望

新たに追加された「住宅建築関連技能者」は、全国建設労働組合総連合や（一社）JBN、全国工務店協会、全国住宅産業地域活性化協議会など、複数の団体によって運営されます。本制度の開始は2023年8月1日からで、多くの建設業者や技能者にとって新たなスキル向上の道が開かれることになります。これにより、今後も建設業界の質が向上し、持続可能な発展が促進されることが期待されています。