藍森山が再建!
2025-06-06 08:23:46

再建を果たした藍森山、久留米絣の伝統を未来へつなぐ

再生と挑戦の物語:藍森山の新たな一歩



福岡県八女郡広川町に位置する藍森山・森山絣工房は、167年の歴史を持つ老舗の久留米絣工房です。2023年7月の豪雨による大きな被害を経験したこの工房は、地域の支援とクラウドファンディングを受け、このたび再建を果たし、新しい拠点として生まれ変わりました。職人の技術承継や新たな事業への挑戦が始まる今、藍森山は未来へ向けての新たな一歩を踏み出しています。

伝統の重みを未来へ


藍森山は1858年に創業した工房で、手括り、天然藍染、手織りの技術が全て揃った国の重要無形文化財に指定されている貴重な場所です。江戸時代から続くこの伝統技術は、現存する久留米絣工房の中でも数少なく、職人たちは6代にわたってその技を守り続けてきました。全ての工程が文化財に指定されているため、その技術の価値は非常に高いものとされています。

壊滅的な被害と復興の道筋


2023年の豪雨、特に7月10日には記録的な降水量が観測され、50基以上の藍甕や作業場が泥水に浸かり、染料や商品、設備のほとんどが失われました。このような困難に直面した藍森山ですが、彼らはSNSを通じて助けを求め、延べ100人以上のボランティアが集まりました。復旧作業が始まり、熱い支援の手が差し伸べられ、クラウドファンディングでの資金集めも功を奏し、新たな拠点の再建が実現しました。

新工房の特徴と体験の可能性


新工房は、従来の伝統的な設備に加え、現代的な安全設計を備えており、作業効率と見学者の安全性を両立した空間が創り出されました。藍森山では、若年層に向けた藍染体験を通じて、伝統文化の理解を深め、次世代の担い手を育てることに注力しています。

加えて、工房の閉鎖期間中には新たな染色技法として草木染めに取り組み、新しい商品の開発にも力を入れています。また、国内外のアーティストや企業とのコラボレーションも進め、久留米絣の魅力を広めていく予定です。

藍染体験は、小さなお子様から海外のお客様まで楽しんでいただける内容に整えられています。天然染料を用いた藍染は手間がかかりますが、その分だけ特別な体験を提供します。

伝統を未来へつなぐ取り組み


藍森山の新たな取り組みには、久留米絣や藍染の布を使用した空間デザインの依頼も含まれています。アート作品の制作にも挑戦し、アパレル事業の幅を広げることで、藍染技術の可能性をさらに探求しています。

藍森山・森山絣工房は、伝統工芸である久留米絣の未来を見据え、地域社会や文化の発展に貢献していく意志を持っています。これからの挑戦に向けて、ご期待いただき、藍森山の発展を応援していただければ幸いです。

セレモニーのご案内


新工房のオープニングセレモニーも開催される予定です。2023年6月8日(日)、11:00から17:00までメディア向け内覧会が行われ、13:00からはオープニングセレモニーが行われます。興味のある方はぜひ足を運んでいただき、藍森山の新たな挑戦に触れてみてください。

藍森山の再生は、伝統を守るだけではなく、新たな挑戦を通じて未来を見据えた取り組みでもあります。皆様のご支援が、さらなる飛躍につながることを願ってやみません。


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会社情報

会社名
藍森山 森山絣工房
住所
福岡県八女郡広川町新代109
電話番号
080-1798-7155

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