協同組合が描く地域の未来とジェンダー平等への挑戦
2025年の国際協同組合年を前に、協同組合が直面する社会的な課題についての理解を深めるための連続シンポジウムが開催されています。第8回目となる今回は、
「地域の未来を共創する協同組合のジェンダー平等」をテーマに、12月3日(水)に行われます。
このシンポジウムは、協同組合の重要性を再認識する場として位置づけられ、多様な分野からの講演や事例報告が予定されています。特に注目すべきは、豊岡アートアクション理事長であり、元豊岡市長でもある中貝宗治氏が講演する
「ジェンダーギャップって何だろう」という題材です。これは、地域社会や企業の存続に関わる非常に重要なテーマであり、参加者に新たな視点を提供することでしょう。
さらに、農業協同組合と生活協同組合からは女性職員の育成や参画に関する実績が報告されます。これにより、協同組合内でのジェンダー平等の推進が、その組織と地域の未来にどのように寄与するか、具体的な事例を交えながら考察していきます。
日本におけるジェンダー平等の現状
日本は現在、人口減少や高齢化が進行している中で、女性の社会的貢献が十分に評価されていないとの指摘があります。特に、女性が政治や経済の場において果たすべき役割が未だに不足しており、この状況を打破するためには、協同組合が先導的な役割を果たすことが求められています。
国際協同組合連合(ICA)のアイデンティティ声明は、協同組合の活動が男女平等に寄与し、性別による差別を行わないことを明記しています。しかし、日本の多くの協同組合においては、女性が管理職や役員として活躍する機会が限られています。今回のシンポジウムでは、これらの課題を明らかにし、どのようにそれを進展させていくか議論が行われる予定です。
参加方法とプログラム内容
シンポジウムはオンラインで開催され、参加費は無料です。参加希望者は、インターネットから事前に申し込む必要があります。申し込んだ方には、オンライン会議のURLや関連資料がメールで送付されます。
主なプログラムは以下の通りです:
- - 講演:中貝宗治氏「ジェンダーギャップって何だろう」
- - 事例報告:グリーン近江農業協同組合、生活協同組合ひろしまによる報告
- - 質疑・ディスカッション
シンポジウムの意義
本シンポジウムは、ただの議論にとどまらず、具体的な行動に結びつくことを目指しています。参加者が持ち帰ったアイデアや情報が、地域社会におけるジェンダー平等の具体的な施策へつながることが期待されます。協同組合が協力し合うことで、より良い社会を形成するための新しい道筋が見出されることでしょう。
2025年の国際協同組合年に向けて、こうした活動がますます重要になっていくと考えられます。多くの方々の参加が、この重要な取り組みを一層後押しすることになるはずです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。