教育の未来を見据えた一冊『科学的根拠で子育て』の魅力とは
教育経済学者、中室牧子氏による待望の新刊『科学的根拠(エビデンス)で子育て』が、12月11日に発売されます。この本は、先日37万部を突破したベストセラー『「学力」の経済学』から9年ぶりの単著であり、これからの教育と子育てに関する新たな視点を提供します。
リアルなデータが導く子育ての指針
本書では、信頼性の高いエビデンスを厳選し、「学校を卒業したあとの人生に役立つ教育」をテーマに深く掘り下げています。教育における科学的根拠は、実は日常のあらゆる選択にも影響を与えるもので、教育の現場での判断力を高める手助けとなる内容です。
学力だけではない、非認知能力の重要性
昨今、「学力」という言葉が中心になっていますが、本書では「学力テストでは測れない非認知能力」の育成が非常に重要であると主張しています。非認知能力とは、問題解決能力や対人スキル、自制心など、学力とは異なる形で子どもたちの将来を左右する要素です。
最新のデータに基づく根拠
本書は、教育におけるさまざまな最新データや研究を元に、教育政策や実践をアップデートするための情報を提供しています。
具体的には、以下のようなエビデンスが紹介されています:
- - 高校の課外活動でスポーツをしていた男子生徒は、そうでない生徒と比べて、11〜13年後の収入が4.2〜14.8%も高いことが示されています。
- - リーダー経験のある生徒は、その後の収入が4〜33%高くなる傾向があるといいます。
- - 学力の高い友人と同じグループになると、学力が低下するという意外なデータも。
親としての課題
親にとって、子育てにどれだけ時間を投資すべきかも重要なトピックです。充実した子育てのためには、ただ頑張るだけでなく、科学的根拠に基づいた行動が必要です。これに関する理論や実践を詳述しています。
教育に関する優位性
また、進学先の選択についても、「第1志望のビリ」と「第2志望の1位」のどちらが得かといった疑問に対しても新たな見解を示しています。これからの教育を考える上で、見逃せない視点が満載です。
中室牧子氏の経歴
著者の中室牧子氏は、慶應義塾大学の教授を務め、教育経済学における第一人者です。彼女はこれまでに多くの実績を収め、政策提言にも携わっています。
読者に訴えるメッセージ
本書は、教員、親、教育界の指導者にとって、未来の教育を見据えるために必要な一冊です。エビデンスに基づく新たな視点が、今後の子育てや教育における判断力を育むことでしょう。この冬、ぜひ手に取って、教育の新しい風を感じてください。
書籍情報
- - 著者:中室牧子
- - 定価:1,980円(税込)
- - 発売日:2024年12月11日
- - 発行:ダイヤモンド社
- - ページ数:312ページ
この本を通じて、科学的根拠に基づく教育の理解を深め、さらなる子育てや教育の充実を図りましょう。