蒲郡信用金庫がSPIRALを導入し、顧客管理を進化させる
愛知県蒲郡市に位置する蒲郡信用金庫は、地域密着型の金融機関として44店舗を展開し、地元企業のサポートに努めています。このたび、同信用金庫はスパイラル株式会社のローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.1」を基盤にした「継続的顧客管理システム」を導入しました。これにより、顧客情報の収集プロセスが大幅に改善されました。
導入の背景
蒲郡信用金庫は以前、顧客からの情報収集を封書で行っていました。具体的には、法人のお客様に対して回答用紙や履歴事項証明書の提出を依頼し、返送を受けた後に内容を確認するという手間のかかるプロセスでした。この方法では、顧客の対応負担が大きく、回答率もわずか40%にとどまっていました。また、回答内容に不備があった場合は本部から営業店への指示のために多くの時間と労力を要するという課題も抱えていました。
こうした問題を解決するため、蒲郡信用金庫はWebでの情報収集システムの構築を検討し、既に「SPIRAL ver.1」の導入実績があるため、再度スパイラルに相談。強力なセキュリティと費用対効果を考慮し、最終的にこのプラットフォームを選択しました。
新システムの概要
この新システムでは、法人顧客がWeb上で認証を行い、必要な属性情報を簡単に回答できる仕組みとなっています。具体的には、顧客リストがSPIRALのデータベースにインポートされ、各法人に「確認番号」が付与されます。その後、この確認番号は印刷会社を通して顧客に郵送され、二次元コードを経由して顧客は認証ページにアクセスし、必要情報をWeb上で回答します。これによって、郵送手続きが大幅に簡素化され、業務の効率化に寄与しました。
導入効果
新システム導入後、蒲郡信用金庫は以下のような効果を実感しています。まず、郵送にかかるコストの削減です。お客様がWebから情報を入力することにより、郵送がハガキに簡素化されました。これにより、双方の負担が軽減されました。加えて、属性情報の回答率も向上しており、導入から1か月未満で既に約30%の回答を得ることができています。この回答率の改善は、今後さらに進むと期待されています。
今後、蒲郡信用金庫はこの顧客管理システムを個人向けにも展開する計画を立てています。金融機関にとって「継続的顧客管理」は非常に重要であり、顧客と職員の双方にとっての負担軽減と業務の最適化が進む一例として、他の金融機関にも参考になるとしています。
SPIRALについて
スパイラル株式会社が提供する「SPIRAL ver.1」と「SPIRAL ver.2」は、国内最大規模のローコード開発プラットフォームであり、幅広い業種から14,000社以上に利用されています。これにより、さまざまな業務アプリケーションを手軽に開発できる環境が整っています。また、情報の安全な管理が実現されており、企業のニーズに応じたシステムの構築が可能です。金融業界に特化したソリューションも展開しており、今後も業務課題解決に寄与することを目指しています。
詳しい導入事例については、
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