オハヨー牛乳パッケージに最優秀賞作品掲載
オハヨー乳業株式会社は、2025年12月28日から約1ヶ月間、同社の「オハヨー牛乳」パッケージに令和7年度「牛乳大好き!絵画コンクール」と「牛乳・乳製品利用 料理コンクール」の最優秀賞作品を載せることを発表しました。これは牛乳の普及を目的とした活動であり、岡山県内の酪農振興にも寄与しています。
コンクール概要
このコンクールは岡山県酪農乳業協会が主催しており、絵画コンクールは2006年から、料理コンクールは1980年から行われています。特に絵画コンクールは岡山県の小学・中学・特別支援学校の生徒が参加しており、今年は5,149点の作品が応募されました。料理コンクールには岡山県在住の高校生以上の一般消費者が参加し、493点の作品が寄せられました。
オハヨー乳業は地域企業としてこれらの活動に参加し、2014年からは「子どもたちの夢を応援」する取り組みとして受賞作品を商品パッケージで紹介しています。この活動は岡山県内でのみ行われているため、地域へのコミットメントが強まりつつあります。
パッケージの目的
この企画の目的は、学校給食において牛乳が子どもたちにとって大切な栄養源であることを再確認させ、家庭における酪農や牛乳についての会話を促すことにあります。特に冬から春にかけて需要が減少する中で、牛乳の価値を子どもたちが感じ、家庭でも議論するきっかけを提供することが狙いです。
酪農業界の取り組み
さらに、最近の飼料価格やエネルギーコストの上昇などによって、酪農業界は厳しい状況が続いています。このため、業界全体で牛乳の需要を喚起するための策が講じられています。オハヨー乳業も、その一環として限定パッケージの展開や学校との連携した食育活動を強化しています。
岡山県内では、1957年から学校給食用の牛乳を提供しており、現在は県内の小中学校において約7割のシェアを持つ地元企業として活動しています。2022年3月からは、牛乳や酪農について学ぶ出張授業も実施し、3,600名以上の児童や生徒に教育的なアプローチを行っています。
ICTを活用した教育活動
2024年からは株式会社ベネッセコーポレーションと連携し、ICT学習教材「これからの食料生産とわたしたち~持続可能な酪農業を考えよう~」を開発しました。この教材は小中学校での授業に使用されており、子どもたちが学校給食で親しんでいる牛乳を用いて、酪農の現状や課題について学ぶ機会を提供します。これにより、牛乳への理解が深まり、酪農業界全体の持続可能な成長に貢献することが期待されます。
まとめ
こうした活動を通じて、オハヨー乳業は地域の子どもたちに牛乳の魅力を伝え、未来を担う世代の酪農や食品への理解を深めることを目指しています。牛乳は子どもたちにとっての身近な栄養源であり、その普及と理解は、牛乳業界の未来にとっても重要なテーマです。今後の展開が待たれます。