JDSCが新たな自律思考型AI音声応対ソリューション「X-Ghost」を発表
株式会社JDSC(東京都文京区)は、Gen-AX株式会社と連携し、AI技術を活用した新しい顧客体験を提供する自律思考型AI音声応対ソリューション「X-Ghost(クロスゴースト)」の開発を開始した。この取り組みは、特にコンタクトセンター業界において、効率化と顧客体験の両立を目指すものである。
高まるAIの需要と市場の展望
近年、コールセンター市場ではSaaS型システムへの需要が高まっている。2025年には市場規模が5,000億円に達するとの予測があり、その成長は年平均で16.9%に及ぶとされている。しかし、AI導入に際するユースケース設計やデータ品質の維持といった課題も多く、これが多くの企業でのAI活用を妨げている現実も存在する。このような状況の中、JDSCは、技術と経験を駆使し、AIの持続的な成果を実現する取り組みを進めている。
X-Ghostとは?
自律思考型の「X-Ghost」は、AIオペレーターとして、人と同じように自然な対話が可能な音声応対システムである。主な機能としては、次のような特徴がある:
- - 24時間365日対応:常に顧客の問い合わせに応じることが可能だ。
- - モニタリングAI:リアルタイムで発話やシステムの動作を監視し、リスク判定やガードレール機能を持つことで、信頼性の高い対話を実現している。
- - 音声認識技術の進化:最新のSpeech-to-Speechモデルを活用し、情報の欠損や遅延を解消し、より人間らしい対話を実現している。
- - APIとの統合:顧客のニーズに合わせ、会話の文脈に応じた情報提供が可能になる。
JDSCの役割と取り組み
JDSCは、X-Ghostの導入に関する設計から実装・構築、導入後の運用保守まで幅広い支援を行う。特に、顧客独自のサービスとX-Ghostを連携させることで、新たな顧客ニーズを創出することが目標だ。これにより、現場におけるAIの定着を早め、企業がAIと共に成長し続ける仕組みを構築することを目指している。
今後の展望
JDSCにとって、このプロジェクトは次なるAI実装プロジェクトへの重要なステップとなる。今後もGen-AXとの連携を強化し、共同での技術開発を進めていくことで、さらなる価値創出を目指していく。AIの持つ可能性を最大限に生かし、より高度な社会実装を実現するための知見を蓄積し続けることが期待される。
まとめ
JDSCが展開するX-Ghostは、AI音声応対の新しい標準を打ち立てようとしている。企業の業務効率化や顧客サービスの向上に寄与し、今後のビジネスシーンに大きな影響を与えることが予想される。