袁方洲の個展『The Critical State ― 臨界体』が開催決定
2026年9月12日から10月7日まで、東京の南青山に位置するYUGEN Galleryで、ガラス作家・袁方洲の個展『The Critical State ― 臨界体』が行われます。本展では、非常に繊細な視点から、人工と自然のバランスが如何に崩れるか、または調和するかを問いかける作品が展示されます。
展覧会のテーマ
袁方洲の作品は、人工と自然の作用が交差する「臨界状態」をテーマにしています。この状態は、ある境界から別の境界へと移り変わる過程であり、作家はその不安定さを独自の視点で切り取ります。具体的には、ガラスという素材の持つ特性を活かし、焼成や切断、研磨など多様な工程を通じて、作品に亀裂や歪みを取り込む手法を採用しています。
また、作品同士の配置や高さ、そして展示空間との関係性にも注目し、鑑賞者が視点を変えることで異なる表情を見せるガラスの特性を強調します。これにより、建築や地層のような、時間と空間の交差を感じる景色が展開されるのです。
皿へと変貌するガラス
袁方は、ガラスが持つ独特の性質を受け入れながら、生成と崩壊が共存することを追求しています。熱を加えれば流動し、冷却や重力によって形を変えるこの素材は、完全には制御できないものです。だからこそ、袁はこの不安定さこそが新たな美しさを生むと考え、作品の中でその瞬間を捉えます。
アーティストステイトメント
袁方は「臨界体」について、「人工と自然、制御と偶然、生成と崩壊など、相反するものの間に存在する状態を象徴的に表現したい」と語っています。彼が経てきた学びの過程は、中国・清華大学でのガラス工芸技術の習得から始まり、東京藝術大学で現代美術に対する理解を深めるところへとつながっています。特に「もの派」から受けた影響は大きく、物質そのものの特性に神秘的な意義を置く彼のアプローチが形づくられています。
作品の魅力
展覧会では、袁の作品がもたらす「臨界体」の視覚的・物理的な両面を鑑賞することができます。彼の作品における不確実性と美しさは、多様なメディアを介して表現され、感覚を刺激します。例えば、「中間体Ⅷ」や「中間体Ⅱ」といったタイトルの作品群は、洗練された構造と、自然の力を受け容れた証としての亀裂を融合させています。
開催情報
- - タイトル: 『The Critical State ― 臨界体』
- - 期間: 2026年9月12日(土)~10月7日(水)
- - 場所: YUGEN Gallery
- - 住所: 東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
- - 入場料: 無料
- - 開館時間: 平日 13:00-19:00 / 土日祝 13:00-20:00
詳細はYUGEN Galleryの公式サイトをご覧ください。
YUGEN Gallery公式サイト