CSSとGMOイプシロン、協業を開始
住友生命保険相互会社の完全子会社である株式会社シーエスエス(以下、CSS)と、GMOインターネットグループに属するGMOイプシロン株式会社(以下、GMOイプシロン)は、共同で新たな入金管理サービス「TREE PAYMENT-入金突合ゼロVAce(ベース)-」の提供を2026年3月から開始すると発表しました。この新サービスは、GMOイプシロンが提供するオンライン決済インフラ「fincode byGMO」を活用し、銀行振込機能をCSSが導入することで実現されます。
新サービスの概要
この入金管理サービスは、企業が請求に基づいて振込専用口座(バーチャル口座)を自動生成できる仕組みを導入し、入金状況をほぼリアルタイムで把握・管理できるようになります。従来の銀行振込による煩雑な作業を削減し、バックオフィス業務の効率化を実現します。特に、月謝や会費などの取引の際に発生する手間を軽減することが期待されています。
業務効率化の重要性
企業間取引において、銀行振込は広く利用されていますが、入金確認に関する手間が依然として大きな課題です。振込依頼人名を任意で設定できることから、集金側の業務は不確実な情報の確認に掛かる手間が多くなっています。例えば、学習塾の場合、振込者名が生徒と異なるため、手作業による突合が必要となり、業務の負担が常態化しています。また、紙による請求書での集金は支払い確認までの時間がかかり、この点でも事務員の生産性を低下させていました。
CSSとGMOイプシロンは、こうした課題を解消するために協業することを決めました。GMOイプシロンは既に「fincode byGMO」を通じた銀行振込の自動化において実績があり、CSSはその専門的な業務知識を持っています。この両者の強みを活かし、企業のバックオフィス業務のDXを推進していきます。
TREE PAYMENTの特徴
新入金管理サービス「TREE PAYMENT-入金突合ゼロVAce(ベース)-」は、以下のような主な機能を備えています。
1.
振込口座の自動発行: 請求書ごとにユニークな振込先口座を発行、入金確認を簡素化。
2.
入金状況の可視化: リアルタイムで入金状況を一覧表示し、過不足金も迅速に掌握。
3.
状況管理: 顧客名、支払期限、入金状況で絞り込み検索が可能で、進捗状況を即座に把握することができ、次のアクションも見通しが立てやすくなります。
2026年3月からの提供開始
本サービスは2026年3月からの提供を予定しており、現在ファーストユーザー向けの準備を進めています。先行導入に興味がある企業様は、問い合わせ先までご連絡することが推奨されております。
今後の展開
サービス開始後も、振込専用口座の大量発行や、請求金額と入金金額が一致した場合のみ決済する機能などの機能拡充が見込まれています。両社は今後も協業を強化し、企業の業務全体のDXを加速していく方針です。
社長コメント
CSSの代表取締役社長、泉裕章氏は、「銀行振込は多くの企業にとって必要不可欠な手段ですが、「消込」という作業は企業の生産性を阻害する大きな要因でした。この新サービスにより、その課題を根本から解決することが期待されます」と述べています。
GMOイプシロンの取締役副社長、田口一成氏も、「CSSとの協業によって、バックオフィス業務をさらに効率化できる」とコメントしています。
まとめ
この新たな入金管理サービスの登場により、企業の業務はどのように変わるのか、今後の展開に注目が集まります。信頼性の高い決済インフラを持つGMOイプシロンと、入金業務での知見を持つCSSのタッグが生み出す新しいソリューションは、日本のビジネス環境に大きな変革をもたらすかもしれません。