株式会社ノースサンドが中長期経営目標を発表
株式会社ノースサンドは、東京都中央区に本社を置く総合コンサルティング会社として、顧客と従業員全員にとって魅力ある企業であることを目指し、新たに中長期経営目標を策定しました。この目標に基づいて、今後の成長戦略を展開する考えです。
経営理念とビジョン
創業以来、ノースサンドはコンサルタントのスキルではなく人間力に焦点を当てる姿勢を貫いてきました。「世の中にまだない新しい価値を提供する」という理念の下、同社はユニークなサービスの提供を続けています。また、アプローチには「愛嬌」と「素直さ」を重視し、顧客に寄り添う姿勢が見受けられます。このような特徴が「痒いところに手が届く」コンサルティングサービスの提供を可能にしています。
市場環境の変化
IDC Japanの調査によると、国内のビジネスコンサルティング市場及びITサービス市場は今後も成長が見込まれており、特にデジタルビジネス化が進む中でさらなる需要の拡大が期待されています。ビジネスコンサルティング市場は2028年までに年平均成長率10.1%を記録すると推測され、ITサービス市場も同様に強い成長が続く見通しです。
しかし、同時に人材不足という課題も浮かび上がっています。そのため、あらゆる事業戦略の根底にあるのは優れた人材の確保と育成です。これに注力することで、競争力を強化し、顧客ニーズに応え続けることが可能になります。
成長戦略と目標
ノースサンドは成長と営業利益率の向上を図るために、コンサルタントの数、稼働率、平均単価の3つに注目しています。これまでの「ファンづくりサイクル」と呼ばれる戦略を駆使し、採用活動や組織運営、営業活動においてファンを増やし、ビジネスにおける競争優位を図ります。
採用においては、スキルや経験を重視するのではなく、会社理念に共感する人材を選ぶことで、競合がターゲットとしていないマーケットにもアプローチしています。2025年1月末の時点で、ノースサンドのコンサルタント数は940名と、前期比321名増という成果を上げています。
また、離職率の低下にも注力しており、過去3期の離職率は7.0%以下で、一般的に高いとされるコンサルティング業界においても、低水準を維持しています。これにより、安定した組織運営を実現し、従業員同士のコミュニケーションを強化しています。
まとめ
将来に向けたノースサンドの中長期経営目標は、単なる業績向上にとどまらず、業界全体の成長に寄与することを目指しています。顧客に対しては、より高いレベルのサービス提供を実現し、信頼を獲得することで持続的な関係を築いていく考えです。これにより、企業自体も市場の成長を享受し、さらなる価値の創造へとつなげていくことでしょう。