日本の伝統芸能「狂言」をイラストで楽しむ
日本の伝統芸能や文化を知ることは、私たちのアイデンティティを深める大切な要素です。特に、古くからの舞台芸術である「狂言」は、そのユーモアや深いメッセージ性から、観る人を魅了してやみません。このたび、学而図書が手掛けるWebコラム『描く狂言』において、新たな連載がスタートしました。2025年10月28日から始まるこの連載では、「寝音曲」という演目が取り上げられ、その魅力がイラストと共に紹介されます。
「描く狂言」とは
『描く狂言』は、横浜国立大学名誉教授の三宅晶子氏が解説を担当し、奈良大学の学生である岩田千治氏がイラストを手掛けるコラムです。シリーズでは、狂言の代表的な演目の見どころを親しみやすいイラストと詳細な解説で紹介。過去には、<附子>、<茸>、<川上>、<木六駄和泉流・大蔵流>といった演目の特集が組まれ、さまざまな読者層からの称賛を受けています。
この連載は、初めて狂言に触れる方にとっても、長年のファンにとっても新しい発見を提供します。典雅さとユーモアが交錯する狂言の世界に、イラストを通してさらに親しんでもらえることでしょう。
新連載の内容
特に注目されるのが、今回の新連載で取り上げられる「寝音曲」。この曲は、太郎冠者とその主人との間の会話を通じて、主人が太郎冠者に謡を求める様子が描かれています。主人は、主人公に飲まなければ謡えないと囁くのですが、結局は主人自身が太郎冠者に酒を酌み交わすことに。ここでのやりとりは、痛快で人間味あふれる笑いを引き起こし、伝統芸能の魅力が存分に感じられる内容です。
他の掲載演目について
また、過去に紹介された演目も非常に興味深い内容が盛りだくさんです。たとえば、猛毒の「附子」についての教訓的な物語や、奇妙な茸が生えることで苦しむ男の物語など、どれもユーモラスで教訓を含んだものばかりです。
1.
附子: 太郎冠者が間違って砂糖を食べてしまう様子が滑稽に描かれています。
2.
茸: 山伏に祈祷を依頼するも、茸の数が増えてしまうという摩訶不思議な物語。
3.
川上: 盲目になった男が、地蔵菩薩を介した願いを描いた感動的なストーリーです。
4.
木六駄: 太郎冠者が吟味しながらも酒に手をつけていく様子には思わず共感を覚えます。
まとめ
このように『描く狂言』は、伝統芸能の楽しさだけでなく、現代の視点からもアプローチし、幅広い層に向けて発信しています。イラストと共に語られる狂言の魅力は、読む人に新たな感動を与えることでしょう。ぜひこの機会に、狂言の世界に触れてみてはいかがでしょうか。詳細は
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