叡啓大学がプロジェクトフレームワーク体験ワークショップを開催
広島市中区に位置する叡啓大学は、2025年9月19日(金)に「叡啓プロジェクトフレームワーク体験ワークショップ」を開催しました。このイベントは、叡啓大学の1階プロジェクトワークスペース(PWS)で実施され、特に「課題の特定」をテーマに、システム思考の一手法である因果ループ図に焦点を当てました。
叡啓プロジェクトフレームワークとは何か?
叡啓大学が独自に開発した「叡啓プロジェクトフレームワーク」は、学生が実社会の様々な問題にアプローチする際に役立つフレームワークです。このフレームワークでは、プロジェクトの初期段階において、「なぜ取り組むのか」「誰のために何をどう実現したいのか」という点を深く掘り下げて検討し、価値創出に必要な考え方や対話の基盤を築くことを目的としています。
ワークショップの目的と進行
このワークショップは、叡啓大学で学ぶ学生たちが使用しているフレームワークを企業や自治体の関係者に体験してもらうことを狙いとしていました。参加者は、複数のチームに分かれて「新規事業の成功」をテーマとしています。参加者は因果ループ図を用いて、複雑な社会的課題や組織の課題を“原因と結果の関係”として視覚化し、それに基づいて問題の本質を明らかにし、解決策を見つけていきました。
実際の活動と参加者の様子
当日は、様々な企業から参加者が集まり、チーム単位でアイデアを出し合いながら、因果ループ図を構築しました。その中で、相関関係や因果関係の違いを整理し、変数の抽出や可視化、さらにレバレッジ・ポイントの特定を行うなど、実践的なワークショップが進行しました。
グループごとに異なるアイデアが出る中で参加者は、互いに意見を重ねることで、新たな視点を得ることができました。クロージングセッションでは、それぞれのチームが考案したレバレッジ・ポイントを発表し、構造を把握することの重要性を再確認しました。
参加者の声
参加者からは様々な意見が寄せられました。
・「因果関係を図にすることで、自分の思考が整理できた」
・「短時間で要素をすべて出すのは難しかったが、実務に応用可能だと感じた」
・「学生が日常的にこのフレームワークを学んでいることに驚いた」
・「複雑なテーマを考える際には問いに戻る大切さを感じた」
今後の展望
叡啓大学では、今後も産学官が共に学び合う場を提供するために定期的なワークショップを開催予定です。次回は10月17日(金)にPitchJamを行う予定で、イベント情報は随時更新されます。今後の開催情報については、叡啓大学の公式ウェブサイトで確認できます。参加希望者はぜひチェックしてみてください!