TempestAI株式会社、融資稟議AIシステムを正式発表
近年、金融業界においてAI技術の導入が進む中、TempestAI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:池田 蒼)は新たに「融資稟議AIシステム」をリリースしました。このシステムは、金融機関が直面している稟議書作成の業務負担を軽減し、業務効率を飛躍的に向上させることを目的として開発されました。
システムの概要
新たに導入された融資稟議AIシステムは、金融機関の審査部や営業部門における膨大な稟議書作成プロセスを支援します。AIを活用することで、作成時間は最大95%削減され、審査部門の業務負荷もおよそ40%軽減されるとしています。特筆すべき点は、財務デューデリジェンス(Financial DD)とビジネスデューデリジェンス(Business DD)の両方を統合的に行う初のAIモデルが搭載されている点です。このモデルにより、貸付判断の合理性や再現性が高まり、審査の質が飛躍的に向上することを期待されています。
背景と必要性
金融機関では、融資判断に求められる事業性評価や財務分析には多大な人手と時間がかかります。また、経験豊富な審査担当者の知識が個々に依存するため、業務の標準化や後継育成が難しいという現状もあります。このような背景を踏まえ、TempestAIは、金融機関の特有の判断プロセスに適応する「融資稟議AIシステム」を開発しました。
システムの特長
複合的な評価を実現するAI
AIが財務諸表や様々な企業データを解析し、債務返済能力、収益性、競争優位性、マクロリスクといった多角的な視点から評価を行います。また、稟議書の文面も「貸付判断」「留意点」「補足コメント」など自動生成が可能です。
暗黙知の整理と形式化
過去の稟議書や審査メモのデータをAIが解析し、経験豊富な審査担当者の判断基準を形成。これにより、個人に依存していた判断基準が組織全体で共有され、再利用可能になります。
複数形式のファイルに対応
ExcelやPDF、既存の稟議システムへの出力が自動統合され、添付書類の整合性チェックも実施します。これにより、各種資料の管理も容易になります。
導入効果
- - 作業時間の大幅短縮:稟議書作成工数を最大95%削減。
- - 業務負荷の軽減:審査部門の業務負荷を最大40%軽減し、決裁スピードを向上。
- - 一発通過率の向上:稟議書の品質均一化により、再作成や再確認といった手戻り工数を削減し、承認スピードがアップ。
- - 早期戦力化の実現:AIによる下書き生成により、若手職員でも短期間で業務水準に到達可能。
導入実績と信頼性
TempestAIはすでに、銀行や証券会社、信用保証協会などの十数社と取引実績を積んでおり、実務とAI技術者が組み合わせた体制により、現場での運用が可能とされています。また、東京大学の松尾研究所 金融チームの金剛洙氏が技術顧問として参画し、AI技術の高度な適用が行われています。
TempestAIのビジョン
TempestAI株式会社の代表取締役CEO・池田 蒼氏は、「AIを人の判断を置き換える技術ではなく、判断を高める技術として位置づけている。融資判断の精度とスピードを両立させ、金融機関の本来業務である価値創造に集中できる環境を実現したい」とコメントしています。
会社概要
- - 会社名:TempestAI株式会社
- - 所在地:東京都渋谷区宇田川町14-13 宇田川町ビルディング3階
- - 代表者:代表取締役CEO 池田 蒼
- - 事業内容:金融業界向けAIソリューションの開発・提供
- - URL:TempestAI
- - 問い合わせ先:こちらから