2024年夏季休暇の過ごし方が変化、アクティブ派が増加中
株式会社mitorizが実施した調査によると、2024年の夏季休暇における人々の過ごし方に顕著な変化が見られ、前年よりもアクティブなライフスタイルが増加していることが明らかとなりました。本記事ではその概要と背景について詳しく解説します。
調査概要
本調査は、mitorizの消費者購買行動データサービス「Point of Buy」に登録された2,984名を対象に行われました。調査内容は、夏季休暇(お盆)の連休の取得状況や休暇の楽しさ、過ごし方、予算感などの情報がカバーされています。
連休取得状況と気分
最も多かった連休の取得日数は「9連休」の13.1%で、次いで「5連休」「3連休」が続く結果となりました。一方で、28.0%が「連休はない」と回答しており、この数字は前年(30.3%)からは少し減少していますが、依然として高い水準を保っています。夏季休暇を「うれしい」と感じている人の割合は55.3%で、前年からわずかに減少しています。
うれしい理由・うれしくない理由
「うれしい」と感じる理由としては、「ゆっくり休める」が依然として最多であるものの、前年と比べ若干の減少が見られました。代わりに「自分の時間が取れる」「趣味に充てる時間が持てる」といった理由が増加しており、自己時間を大切にする動きが強まっています。反対に「うれしくない」と感じる理由では、「どこも混雑する」「交通渋滞」といった混雑関連の不満が上位を占めており、インバウンドの増加に伴う混雑や物価高騰についても声が上がっています。
過ごし方の変化
過ごし方については、例年通り「何もせずにゆっくり過ごす」が最多であるものの、その割合は前年から減少しています。逆に「食事や趣味を楽しむ」といった、近場でのアクティブな過ごし方が増加していることが顕著です。特に、食事に関するアクティビティは5.8ptの増加を記録しており、人々が自分のペースで日常生活を楽しむ傾向がうかがえます。
予算について
夏季休暇にかける予算は、やはり「5,000円未満」が最多であるものの、前年からは若干の減少を見せています。この結果は、経済環境が影響を与えているとも考えられます。それに対して「10,000~20,000円未満」層が増加していることから、無理のない範囲で休暇を楽しもうとする心理が読み取れます。
まとめ
2024年の夏季休暇における人々の行動は、アクティブな傾向が見られる一方で、混雑に対する不満も浮き彫りとなりました。今後の夏季休暇は、自己の時間を重視しつつ、混雑を避けた楽しみ方が模索されることが期待されます。経済情勢にも大きく影響される中、より良い夏季休暇を過ごすための工夫が求められることでしょう。