モバイルゲーム利用の男女差
モバイルゲームは、今や多忙な現代人にとっての重要な娯楽の一つです。従来の家庭用ゲーム機やPCゲーム、ゲームセンターといった形式が影を潜めつつある中で、手軽に楽しめるモバイルゲームは、特に「すきま時間」を利用したプレイスタイルが人気を集めています。本記事では、全国の15歳から59歳の日本人男女1,000人を対象に行った調査を基に、モバイルゲーム利用の傾向や男女の差異を探ります。
調査背景と方法
調査は2025年6月に、オンラインアンケートツール「Freeasy」を用いて実施されました。主な目的は、日本国内におけるモバイルゲームに対する意識を把握すること。男女500名ずつ、合計1,000名を対象に、プレイ頻度や好きなジャンルなどについて質問しました。事前にスクリーニングを行うことで、回答の精度を向上させました。
モバイルゲームのプレイ頻度
調査結果によると、約54%の人が「ほとんど、または全くプレイしない」と回答。男女別では、女性の60%がこの回答を選び、男性の48.4%を上回りました。毎日プレイしているのは25%で、男性の週に数回は16.2%に対し、女性は9.4%にとどまっています。このように、モバイルゲームは依然として日常的な習慣からは程遠いことがわかります。
プレイする時間帯
モバイルゲームが主にプレイされる時間帯は、夜が33%、昼休みが18%、夕方が14%と、いずれもオフタイムが中心です。特に男性は通勤中にゲームをプレイする率が13%で、女性の7%を大きく上回ります。これにより、男性の方が忙しい合間を利用してモバイルゲームを楽しんでいることが伺えます。
ゲームをプレイする場所
プレイ場所について見ると、69%が自宅でプレイしており、女性は76%、男性は64%と、自宅が圧倒的に主流です。通勤中のプレイは男性が17%、女性が10%。ここでも男女による傾向の差が顕著に表れています。
好きなゲームジャンル
モバイルゲームのジャンルでは、パズルゲームが45%で最も人気があり、次いでRPGが29%、アクションが23%です。興味深いことに、女性は61%がパズルゲームを選んでおり、男性の33%を上回ります。これに対し、男性はRPGが35%、アクションが28%と、女性よりもアクティブなジャンルに好みが偏っています。
プレイの目的
モバイルゲームをプレイする主な理由は、「暇つぶし」が55%で最多。「リラックス」の40%や「勝利や達成感」が29%に続きます。女性は61%が「暇つぶし」を理由に挙げる一方、男性は33%が「勝利や達成感」を求めてプレイしていることが明らかになりました。
まとめ
今回の調査から、モバイルゲームが日本の生活に深く根付いていること、そして男女でプレイスタイルや好みがどれほど異なるかを明らかにしました。特に、女性は自宅でリラックスしたいときに軽めのパズルゲームを好む傾向が強く、男性は通勤時間に移動を活かしてアクティブなゲームを楽しむ傾向が見られました。これらの違いは、開発者やマーケターにとって、ユーザーの生活スタイルに寄り添ったゲームデザインの重要性を示唆しています。モバイルゲームは、日常生活の中で利用者にとってさらに魅力的な存在になりうるのです。