高校生が医療連携を学ぶ新潟医療福祉大学の体験会

新潟医療福祉大学で、8月6日火曜日に行われた「チーム医療体験会」は、保健、医療、福祉、スポーツの専門職を志す高校生たちに向けた貴重なイベントです。新潟県内の7つの高校からおよそ140名の高校生が参加し、チーム医療に必要な多職種の連携について学びました。また、この体験会は本学が推進する「高大医連携」の一環として、多職種協働の意義を深く理解するための取り組みとして位置づけられています。

午前中は、参加者たちが自分の興味のある資格や職業に分かれ、それぞれの分野に関する説明を本学の教員から受けました。ここでは、看護、リハビリ、一部の医療IT関連など、各分野の専門職としての役割が詳しく紹介され、同時に日常の医療現場で直面する具体的なケースについても説明がなされました。また、参加者は医療現場における職業の重要性と、チーム医療の中で果たすべき役割についても学びました。

午後には、各自が午前の内容を活かしながら、多職種連携におけるグループワークが行われました。このワークショップでは、本学が用意した症例に対する治療や支援策を、参加者それぞれが担う専門職の立場に立って意見を出し合い、チームでの情報共有と意見交換が行われました。グループごとの発表は特に盛況で、それぞれの専門分野の観点から見た治療や支援のアイデアが飛び交い、クリエイティブな議論が繰り広げられました。

このように、6学部15学科を有する新潟医療福祉大学では、医療系総合大学ならではの環境を通して、学生たちが実践的に学べる場が提供されています。多様な専門職が集まる中で、有意義なチーム医療の実感と経験を得ることができるため、参加した高校生たちにとっても大変貴重な時間だったといえるでしょう。今後も新潟医療福祉大学は、高大医連携を通じて、高校生たちの将来の進路選択を支援していくことを積極的に進めていく方針です。さらに、スポーツ系学科を持つ本学の特性を生かし、医療とスポーツを結びつけた新たな学びの機会を拡充していくことが期待されます。

新潟医療福祉大学の取り組みは、将来の医療界を担う若い世代の育成に大きな影響を与え、地域社会に貢献する情報発信の場としても機能しています。高校生たちが自分の進路について真剣に考え、夢を描くきっかけとなるこのようなイベントは、今後も続けられることでしょう。