国際ローミング自動化の新たな試み、NTTドコモとStarHubの連携
国際ローミング自動化の新たな試み
2026年3月2日、バルセロナでNTTドコモ、StarHub、ServiceNowが共同で発表した取り組みは、国際ローミングにおける不具合対応の自動化を目的としたものです。このプロジェクトは、世界中の旅行者に信頼性の高い接続を提供することを目指しています。
業界初のインターキャリア運用モデル
3社は、ServiceNowのAI Platformを利用して、業界初となるインターキャリア運用モデルを開発中です。国際ローミングを利用する顧客が通信サービスにアクセスできなくなると、異なる通信事業者が協力して問題を解決する必要があります。現在、業界内での標準が十分に整備されておらず、各事業者は異なるチャネルを使用しているために、迅速な対応が難しい状況です。この取り組みは、通信事業者間の連携を強化し、問題解決のプロセスを迅速に進めるものです。
遠隔保守作業の自動化
NTTドコモは2021年からServiceNowとの協業を始め、ゼロタッチオペレーションによる自動化を進めています。この結果、問題解決にかかる時間の短縮や、夜間の有人サポート体制の廃止などの進展がありました。今回のプロジェクトでは、この自動化の枠を超えた、インターキャリア運用への展開が図られています。
AIとデータの活用
取り組みでは、AI、データ、ワークフローを活用した共通の運用モデルが構築され、国際ローミングに関する不具合を迅速に解決できるシステムを提供します。このソリューションは、従来の手作業プロセスを自動化されたワークフローに転換し、通知、対応、復旧がリアルタイムで行われることを可能にします。顧客が問題に直面したときに、何が起きたのか、どのネットワークが影響を受けているのかを即座に把握できるようになります。
顧客体験の向上と競争力の強化
このプロジェクトにより、通信事業者はネットワーク全体の可視性を高め、手作業を削減することで、プロアクティブな顧客対応が実現されます。また、早期に問題を検知し、迅速に解決できるようになるため、サービス品質が向上します。技術の検証が進められ、3社は今年後半に商用化を計画しています。
目指すべき未来
この取り組みの主な目標は、渡航者の携帯電話の接続状況を改善し、通信事業者間の運用を標準化することです。最終的には、国際ローミングを利用するユーザーのサービス品質を向上させ、グローバルに展開できる運用モデルの確立を目指します。
NTTドコモの執行役員、引馬章裕氏は、「今回の協業は国際ローミングサービスの信頼性向上に向けた重要な一歩」とコメントしています。StarHubのヴォルカン・セヴィンディク氏は、このプロジェクトが信頼性の高いローミングサービスを実現することを期待しています。ServiceNowのロヒト・バトラ氏は、修復プロセスの自動化により、従来数時間かかっていた作業が数分で完了するようになると述べています。
自動化に向けた可能性
この取り組みは、業界内で求められているサービスの効率化を実現するための先駆けとして位置づけられています。Mplifyのパスカル・メネゼス氏によれば、今回の仕様は、複数のサービスプロバイダー間でのオペレーションをより一貫したものにし、新たな国際ローミングの道を切り開くものです。
会社情報
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ServiceNow Japan合同会社
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