IoT/M2M通信機器の電波状況を可視化する新アプリ「ARS Checker」が登場

IoT/M2M通信機器の新たな強力支援ツール「ARS Checker」

アイルジャパン株式会社が提供する「ARS Checker」は、IoT/M2M向け通信機器の電波レベルを容易に測定できるアプリケーションです。従来、専門的な知識や技術が必要とされていた電波強度の計測が、誰でも手軽に行えるようになり、業務効率化に貢献しています。

開発の背景

このアプリが登場した背景には、IoT/M2Mの需要が急増している現状があります。しかし、通信品質の安定やリアルタイムな状況把握のインフラが未整備であるため、特に遠隔地での通信機器設置が困難な状況がありました。これまで、設置現場が厳しい環境下にあれば、専門の技術者が必要であり、電波レベルの計測は手間がかかる作業でした。アイルジャパンは、これらの問題解決を目指し、「ARS Checker」を開発しました。

サービスの特徴

「ARS Checker」はAndroid端末で利用でき、モバイル通信（3G・LTE/4G）やWi-Fiの電波強度を測定し、数値とグラフでわかりやすく表示します。計測結果はCSV形式で保存でき、リアルタイムで地図上にも反映されるため、現場の状況を簡単に把握することができます。もし通信ができない場合でも、ログを元に迅速な原因分析が可能です。

本アプリは、初期導入費が9,800円（税抜）、月額利用料は1ユーザーにつき900円（税抜）と手頃な価格設定となっています。年間契約を利用すれば、さらにコストを抑えられるプランも提供されています。

今後の展開

来年には、アイルジャパンのM2M専用LTE通信機器との連携機能を追加予定です。これにより、利用者は新たに導入することなく、既存機器を活用して電波状況をリアルタイムで確認できるようになります。また、現場で撮影した写真やGPS情報を活用した作業報告書の自動作成機能も追加され、作業効率の向上が期待されます。