JRE被災度判定支援システム「Gragram」の導入が進む
白山工業株式会社と株式会社JR東日本建築設計の共同で開発されたJRE被災度判定支援システム「Gragram」が、2026年にグランドオープンを迎えるTAKANAWA GATEWAY CITYおよびOIMACHI TRACKSの全棟に導入されました。このシステムは、地域に密着したまちづくりや鉄道関連の設計を手掛ける両社の協力によって実現され、地震発生後の建物の安全性を迅速に評価し、管理者の対応をサポートするためのものです。
Gragramの機能と特長
Gragramは、建物内部に配置された複数のセンサーを使用して、地震発生時の建物の揺れを計測。これに基づき、建物の被災度を自動で評価します。このシステムにより、施設管理者は地震後の迅速な点検、判断、復旧への対応が可能となり、被災状況の適切な把握が実現されます。
即時判定ブラウズ機能
地震発生直後には、「即時判定ブラウズ」が画面に表示されます。これにより、避難指示の必要性や5つの主要な被災度項目(構造体、外装材、天井、設備機器、家具の転倒)について、建物全体の情報を一目で確認できるようになります。色分けされたランク表示や損傷イメージ図によって、利用者は迅速に情報把握が可能となります。
診断レポート機能
地震後には、システムが自動的に詳細付きの「診断レポート」を作成。これにより、建物のBCP計画に基づいた防災拠点としての利用可否や、継続使用の判断に必要な情報が提供されます。これらの機能により、Gragramは地震発生時における迅速かつ正確な判断を支援します。
施設全体の安全性向上に寄与
TAKANAWA GATEWAY CITYとOIMACHI TRACKSにGragramが導入されることで、上記の施設全体の地震対応力が一層強化されます。これは、広範な住居や商業施設を含む大規模複合施設としてのレジリエンスを高める重要なステップです。白山工業とJR東日本建築設計は、これを機にJR東日本グループ以外の様々な施設への普及も進めるとしています。
白山工業とJR東日本建築設計の役割
白山工業は、長年にわたり地震観測技術や被災度判定システムの提供を行っており、2023年には1,000台以上の地震計を出荷しています。この経験を活かしつつ、Gragramの開発にも積極的に関わっています。
一方、JR東日本建築設計は、鉄道関連施設や地域開発を手掛ける設計事務所として、地域との調和を大切にした開発を進めています。今後は、環境配慮型の設計や新たな技術の導入にも挑戦する姿勢を示しています。
未来への取り組み
両社は、今後も最新の技術を活用し、地域の安全性や防災意識の向上に寄与することを目指しています。Gragramのような先進的なシステムは、地震に対する備えを強化するだけでなく、さらなる地域活性化にも繋がることでしょう。
これからの日本では、ますます重要視される地震対策。このGragramの導入は、安全なまちづくりを推進する大きな一歩であり、地域住民にとっても安心できる未来への道筋を示しています。