Capy株式会社とgrasys社が新たなCAPTCHAソリューションを共同開発
昨今、インターネットの世界では不正アクセスやサイバー攻撃が増加する中、オンラインサービスのセキュリティが企業にとって重要な課題となっています。そんな中、Capy株式会社とgrasys社が共同で動的リスクスコアリングを実現した新たなパズルCAPTCHA技術を開発しました。これにより、セキュリティと利用者のアクセシビリティの両立が可能となりました。
共同で構築した解析基盤
この新たな解析基盤は、従来のCAPTCHAにおけるアクセスログを多数の次元で解析し、ユーザー行動データや攻撃パターンについて高精度な評価を行います。これにより、具体的で実用的なリスクスコアを算出することができ、通常の解析手法では見逃されがちなリスクをあぶり出します。
特に、機械学習モデルによる将来の予測によって、パスワードリスト攻撃やロボット行動を事前に検知できる仕組みが整いました。これにより、ユーザーがCAPTCHAを利用する際の体験を損なうことなく、より安全な環境を提供できるようになっています。
コメント
Capy株式会社の技術顧問である松本悦宜氏は、「grasys社のAI技術を活用することで、パズルCAPTCHAの機能が飛躍的に向上し、より高い防御力を実現した」と述べています。
一方、grasys社の代表取締役である長谷川祐介氏は、「CAPTCHAは単なる認証手段を超え、新しいセキュリティ解析基盤としての役割を果たしつつある」と強調しています。
今後の展望
Capyとgrasysは、金融、Eコマース、SNSなど特に不正アクセスのリスクが高い領域でこの技術を実装し、さらなる検証を進めていく計画です。その中で、ログ解析モデルを精緻化していき、セキュリティインテリジェンスと連携した次世代CAPTCHAの実現を目指しています。
企業紹介
株式会社grasys
2014年に設立されたgrasysは、Google Cloudを活用したクラウドインフラの設計や運用を行なっており、多くのエンドユーザーの活動を支えています。AI導入に関しても高い専門性を有し、最適なソリューションを提供しています。
Capy株式会社
Capy株式会社は2017年に設立され、不正ログイン対策ツールや生体認証ソリューションを開発している企業です。今後も安全で安心なサービス運営を支援していく所存です。