ウポポイとロルバーンの新たな挑戦
公益財団法人アイヌ民族文化財団が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)が、人気の文房具ブランド「ロルバーン」とタッグを組み、素晴らしいオリジナル商品を制作しました。この新商品は、アイヌ文化のエッセンスを詰め込んだ特別なデザインが採用されており、2023年12月7日(土)からウポポイ内にある国立アイヌ民族博物館のミュージアムショップで購入可能となります。
この商品に使用されているデザインのベースは、収蔵資料の一つである「マンタリ(前掛け)」です。これはアイヌ民族の伝統的な衣装であり、装飾的な刺繍が施されています。これにより、ロルバーンは洗練されたデザインにアイヌ文化の重厚さを融合させ、シンプルながらも存在感のある商品に仕上がっています。このポケット付きメモは、来館の記念品やプレゼントとしてもぴったりです。
アイヌ文様の魅力
グリーンや茶色を基調としたアイヌ文様は、自然界との深い結びつきを表し、神秘的な美しさが漂っています。このたびのコラボレーションでは、そのアイヌ文様をロルバーンの表紙デザインに落とし込み、二つの文化が見事に交じり合ったデザインが完成しました。
マンタリは、古くからアイヌ女性によって使用されており、名称も日本語の「前垂れ」に由来しているとされています。その歴史的な背景を持つこのアイテムが、新たに文房具としての形を与えられたことで、多くの人々に愛されることを期待しています。
ウポポイの重要性
ウポポイは、2020年に北海道白老町でオープンし、アイヌ文化の振興を目的とした施設です。国立アイヌ民族博物館や、アイヌ文化を体験できるフィールドミュージアム、さらには慰霊施設などが併設され、訪れる人々にアイヌ文化の奥深さを実感させる場となっています。
ウポポイの試みは、アイヌ文化の再発見と復活に貢献しており、地域活性化にも寄与しています。今後も、ウポポイでは収蔵資料を活用したオリジナル商品の開発に取り組み、様々な魅力的な商品を展開していく予定です。
展示と販売
このロルバーン商品は、ウポポイのミュージアムショップでの販売に加え、2023年12月14日(土)から国立アイヌ民族博物館で開催される第7回テーマ展示「収蔵資料展」にて、実際のマンタリの展示も行われます。アイヌ文化の豊かさを直接感じられる絶好の機会となるでしょう。
公式ウェブサイトやSNSでも情報が公開されており、興味のある方はぜひチェックしてみてください。北海道の美しい自然に囲まれたウポポイで、アイヌ文化を深く理解する旅に出かけてみませんか?
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- - 所在地: 〒059‐0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
- - 電話: 0144-82-3914(代表)
- - アクセス: JR白老駅から徒歩約10分、新千歳空港からは所要約40分
- - 入場料: 一般大人1,200円、中学生以下無料など。
- - 開園時間: 9:00~17:00(時期により変動あり)
ウポポイとロルバーンの新しい商品によって、アイヌ文化にさらに多くの人々が触れることができることを希望しています。