ドコモgaccoとNTT Comが共同開発した新たな人材育成プログラム
株式会社ドコモgaccoとNTTコミュニケーションズが、法人向けの新しい人材育成プログラム『地域越境ビジネス実践プログラム』を提供すると発表しました。この取り組みは、都市の企業に勤務する従業員が地域の企業や公共団体で研修を行うことで、実践体験の不足を解消し、地域の人材不足やデジタル化に関する課題に取り組むことを目的としています。2025年3月までに300名の参加を目指すとのことです。
プログラムの背景と目的
本プログラムの開発背景には、ドコモgaccoが掲げる「誰もが自信を持って自分の人生を選べる世界」というビジョンがあります。進化し続けるテクノロジーを活用し、ビジネスパーソンが『問いを立て、関連づける力』を育むことを目指しています。合併後のNTT Comも「誰もが自分らしく学び・働ける社会」を実現するために動いており、特に企業の教育面での自律型キャリア形成を重視しています。
多くの企業が研修を導入しているものの「従業員が実践できない」という課題が浮き彫りになっている中、地方では人口減少が進行し、そのためのプロジェクトも立ち遅れています。このような背景から、ドコモgaccoとNTT Comは人材育成と地域活性化の双方を解決する「越境型研修」を軸にしたプログラムを開発しました。
受講生は地域企業や地方公共団体で実務を通じて、地域のビジネス課題や社会的な問題に立ち向かい、生成AIを利用した問題解決を行います。このジレンマを解消し、次世代リーダーを育てることで、社会全体を変革する人材を育てることを目指しています。
プログラムの特徴
このプログラムは、4ヶ月間の内容で構成されており、受講者はまず約10時間の座学を受講した後、リモートでのダブルワーク型フィールド研修に移行します。月に30時間の実践を通じて企業や地域の課題解決に挑む形です。このプログラムの特徴をいくつか挙げます。
1. AIと地域の専門家による監修
- - プログラムの監修には、AIの権威である石山洸氏と地方創生に関わってきた山田崇氏が参加。具体的なアプローチを提供します。
2. 全国の企業での実践
- - 地域企業でのビジネス実践を通じて、受講生は実際の課題に直面し、即戦力として活躍します。
3. 生成AIの実践経験
- - 受講生は生成AIを活用したスキルを育成し、「使う」「作る」「使ってもらう」スキルを学ぶことができます。
4. アセスメントによる効果測定
- - プログラム期間中に4回のアセスメントを行い、研修の効果を客観的に評価します。
5. 事前学習の充実
- - 多様な専門家による座学で必要なスキルの習得をしっかり行います。
6. 実践的プロジェクトの例
- - 例えば、アステナミネルヴァ株式会社でのブランディング、ヨシオ工業株式会社での課題抽出と提案など、地域企業での様々なプロジェクトに関与することになります。
プログラムの詳細情報
- - 対象:企業の30~40代のビジネスパーソン
- - 受け入れ企業:全国各地の企業
- - 参加料金:100万円(早割あり)
- - サービスサイト:https://gacco.co.jp/service/chiiki-ekkyo/
まとめ
この『地域越境ビジネス実践プログラム』は、都市と地域を結ぶ架け橋としての役割を果たし、次世代リーダーが生まれる環境を提供します。各企業の人材育成ニーズと地域活性化という二つの課題を同時に解決するためのこの取り組みに、今後も注目していきたいと思います。