新O&Mモデル始動
2025-11-25 09:38:59
夜間を最大限活用した新しい保守管理モデルが登場!
夜間を最大限活用した新しい保守管理モデルが登場!
再生可能エネルギーの普及が進む中、太陽光発電所の運営において新たな保守管理のモデルが誕生しました。Blue Ray株式会社が発表した「ナイトセーフO&M ~トリプルバスター~」は、夜間の非稼働時間を有効活用することで、発電停止や盗難といった複合的な課題に効率的に対処する革新的なサービスです。
新たなO&Mサービスの背景
最近、太陽光発電所の現場では、昼間の作業による発電停止や安全リスク、さらには夜間を狙った盗難の増加が問題視されています。これに対抗するため、再生可能エネルギー事業者に求められるO&M(運営・保守管理)水準は年々厳しくなっています。本サービスは、これらの課題に一括で取り組むことを目指しています。
ナイトセーフO&Mの3つの柱
「ナイトセーフO&M ~トリプルバスター~」は、以下の3つの主要要素から成り立っています:
1. 夜間パネル洗浄
夜間の無発電時間帯を利用して、手作業でパネルを洗浄します。これにより、発電を止めることなく、常に清浄な状態を維持し、発電効率を向上させます。
2. 夜間除草
雑草によるリスクを軽減するため、計画的な除草作業を夜間に実施します。これにより、出力低下や火災の危険性を防ぎます。
3. 夜間防犯
夜間は作業員が現地に常駐し、盗難を未然に防ぎます。人間の存在そのものが抑止力となり、侵入者の接近を早期に発見・通報するシステムを構築しています。
データ主導の保守管理
本サービスでは、昼間に実施するサーマル診断(赤外線解析)を運用の中心に据えています。この技術によって、パネルや機器の異常を定量的に把握し、効率的なメンテナンスが可能になります。このデータを基に、洗浄や点検の遂行を最適化することで、計画的なO&Mの実現が期待できます。
5つの効果
「ナイトセーフO&M」は、以下の5つの効果を教えてくれます:
1. 発電停止ゼロ
昼間の作業が不要になり、売電損失を回避します。
2. 安全性向上
無発電時間帯に作業することで、感電リスクや熱中症リスクを低減します。
3. 盗難ゼロの抑止
夜間の常駐により、盗難や破壊行為を未然に防ぎます。
4. 発電効率の維持
清潔な状態を保つことで、出力低下を最小限に抑えます。
5. O&Mのデジタル化
診断結果や作業記録のデジタル管理が、一元化を促進します。
高度な診断能力
さらに、高度な診断を求める声に応えるため、オプションで夜間のEL検査も実施可能です。EL検査を行うことで、パネル内部の微細なクラックやホットスポットを特定し、事故防止につながります。
サービス提供開始
この「ナイトセーフO&M」は、2026年1月から10MW以上の特別高圧設備を対象に正式にスタートします。また、10MW未満の中小規模発電所についても、相談に応じたサービス提供を行う予定です。
Blue Ray株式会社の岡田卓也代表取締役は、次のようにコメントしています。「O&Mに“夜間”という選択肢を持たせたのが、ナイトセーフO&Mです。昼間と夜間でそれぞれの役割を分けることで、安全性と収益の両立を図ります」。
このO&Mモデルが導入されることにより、太陽光発電所運営の未来が大きく変わる可能性を秘めています。
会社情報
- 会社名
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Blue Ray株式会社
- 住所
- 電話番号
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