令和7年度生体電磁環境研究、提案公募の結果発表と今後の展望

令和7年度からの生体電磁環境研究の実施について

令和7年度から開始される生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究は、国民が安心して電波を利用できる社会の実現に向けた重要な一歩です。総務省は、これまでの研究を踏まえ、新たな提案を公募し、その結果を基に1件の提案が採択されました。

研究の目的と意義

この研究は、電波の持つ生物学的影響を評価するものであり、特に「Beyond 5G」に向けた電波の温熱生理反応等についての研究が行われます。国民の電波に対する不安を解消し、電波利用の信頼性を高める狙いがあります。電波利用における安全性は、今後の社会インフラや情報通信の基盤において非常に重要です。

提案公募の経緯

令和6年3月18日から4月21日まで、各研究課題に対する提案公募が行われました。その結果、1件の応募があり、外部評価を経て、その提案が正式に採択されました。このように、透明性の高いプロセスで選定が行われたことが、より信頼性のある研究結果を見込む要因となっています。

採択された提案の詳細

採択された提案は、以下の研究機関が関与しています。まず、代表機関の北海道大学を中心に、久留米大学、愛知学院大学、電気通信大学が参加します。これにより、多様な専門的視点から研究が進められることが期待されます。

1. 研究課題: Beyond 5Gに向けた電波の温熱生理反応等に関する研究
2. 参加機関: 北海道大学、久留米大学、愛知学院大学、電気通信大学

今後の展望

総務省では、採択された提案内容の実施にあたり、遂行に支障がないかを確認するプロセスを経て、委託契約を結ぶ予定です。研究が進行するなかで、新たな知見が得られ、電波の安全性を評価するための基盤が強化されることが期待されます。また、これによって企業や研究機関にも影響を与え、さらなる研究が促進されるでしょう。