オーエスジー株式会社がリミニストリートとの契約を2029年まで延長
2025年6月17日、米国ラスベガスにて、エンタープライズソフトウェアのサポートで名高いリミニストリートが、オーエスジー株式会社との契約更新を発表しました。この契約は2035年2月までの延長であり、オーエスジーはリミニストリートを通じて、Oracle E-Business Suite(EBS)の効率的な運用とコスト削減を実現しようとしています。
リミニストリートとのパートナーシップの利点
リミニストリートが提供するRimini Smart Path™により、オーエスジーは年間ソフトウェアサポート費用を最大50%削減することができます。この結果、重要な基幹システムを安定的に運用しつつ、コスト削減分を戦略的な投資や新しいイノベーションに再投資することが可能です。具体的には、オーエスジーはIT運用コスト全体の8%削減を達成し、工場の自動化施策に向けたリソースを確保しました。
オーエスジーの情報システム部部長、原田剛氏は、企業が直面する課題に対し、「ベンダーのロードマップに従うと、不要な機能のためのアップグレードを強いられていました。しかし、リミニストリートとの契約により、自社に適したITロードマップを自らコントロールできるようになりました」とコメント。
クラウドへの移行と総コストの見直し
原田氏は、オーエスジーのクラウド移行がビジネスにマイナスの影響を及ぼす可能性を懸念し、最終的には固有のビジョンを優先しました。Oracleの強力なクラウド移行の進展は、オーエスジーの長期的な計画とは相容れないものでした。このため、EBSのオンプレミス環境に留まることが、企業のIT構造の安定性を確保する手段となったのです。
リミニストリートの専門性と信頼関係
契約の延長により、オーエスジーは新たなデジタルツールを統合しつつ、既存のカスタマイズされたシステムを活用しています。原田氏は「私たちの目標は、システム間の連携を高めることで、生産性を向上させることです。リミニストリートの支援を受け、自社に適したタイミングでビジネスニーズに合った革新を行えています」と述べています。
リミニストリートのCEO、Seth Ravinは「企業がIT予算の約90%を維持管理に充てる現状を改善し、残りの10%で成長を図ることで、真のイノベーションが可能になると信じています。この契約により、オーエスジーのような企業が新たなリソースを得て、さらなる成長の機会を精一杯活かしていけるよう支援することが私たちの使命です」と語ります。
持続可能なビジネス関係
リミニストリートとの関係性は契約当初から変わることなく、原田氏はその専門性やサポートの充実に高い評価を与えています。「契約初期と同じレベルで、変わらぬ関係を保ってサポートをいただけるのは非常に貴重です。この持続可能な関係性こそが、我々のビジネスにとって大きなメリットだと感じています」と原田氏は述べています。
今後もリミニストリートとの協業を通じて、オーエスジーが切削工具業界においてリーダーシップを維持し続けるためのビジョンの実現を図っていくことでしょう。オーエスジー株式会社のリミニストリートと共に歩む成長の軌跡に、今後も注目です。