水島工場の開設
2025-05-26 14:49:05

日清製粉が新たに水島工場を開設し、スマート化を推進

日清製粉の新たな挑戦:水島工場



2023年5月、日清製粉株式会社は岡山県倉敷市の臨海部に新たな業務用小麦粉生産工場「水島工場」の建設を開始し、ついに本格稼働が始まりました。この工場は、日清製粉が創業以来約125年の歴史の中で磨き上げた技術に加えて、最新のIoT(モノのインターネット)、AI、ロボット技術を駆使した「スマートファクトリー」として誕生しました。

水島工場の設立は、日清製粉の国内外の工場の模範となることが期待されています。これにより、関東、関西、九州に続いて中四国地域でも臨海大型工場を活用した生産集約が完成し、もっと安定的かつ効率的に地域のお客様に製品を供給することが可能になります。

水島工場の特徴


1. 最新の自動化・デジタル技術


水島工場は、自動化が生産ラインの調整、製品の搬送、データの収集や分析などの多彩な業務に適用されています。数年内には無人オペレーションを実現する計画が進んでおり、さらに実装した技術を国内外の他の工場にも展開し、全社的に生産性を20%以上向上させる目標を掲げています。

2. 環境配慮型の工場


この工場は、太陽光発電や省エネ設備を取り入れており、実質的に使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指しています。カーボンニュートラルに向けた積極的な取り組みがなされており、災害に強い工場としての特性もあります。地震対策や液状化、高潮に対するBCP(事業継続計画)を徹底し、安全な環境での運営を確保しています。

3. 最適な立地


水島工場は、「国際バルク戦略港湾」に指定されている水島港に隣接しており、この立地から原料小麦を効率的に調達できるのが大きな強みです。また、高速道路へのアクセスも良く、スピーディーにお客様に小麦粉を届けることも可能です。

工場の概要


  • - 工場名:日清製粉株式会社 水島工場
  • - 所在地:岡山県倉敷市児島塩生2767-33
  • - 生産品目:業務用小麦粉
  • - 総工費:約180億円
  • - 設備能力:1日当たり小麦挽砕能力550トン(2ライン)、サイロ収容力4200トン
  • - 自動倉庫:合計20万袋(5000トン、1袋=25kg)の容量

工場の設立に伴い、内陸部の岡山工場と坂出工場は閉鎖が進む予定です。

日清製粉は、国内小麦粉市場で約40%のシェアを持つ業界のリーダーとして、小麦粉の安定供給に努めていく所存です。今後も地域社会や環境に貢献しながら、革新的な生産体制を整えていくことが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社日清製粉グループ本社
住所
東京都千代田区神田錦町一丁目25番地
電話番号

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