新たな課題を浮き彫りにした2026年版エンゲージメント調査
2026年に行われた全国1万人を対象としたエンゲージメント調査の第二弾が発表されました。本調査は、株式会社アジャイルHRと株式会社インテージが共同で開発し、東京大学との連携により実施されたものです。このレポートでは、「発言のしやすさ」、「キャリア展望」、「人材投資への経営陣の関与」、「AIツール活用機会」という4つのポイントに焦点を当て、エンゲージメント向上に向けた手がかりを探りました。
1. 個人レベルの影響
調査結果によると、各設問にポジティブな回答をした従業員ほどそのエンゲージメントは高くなったという強烈な相関関係が見られました。特に、「発言のしやすさ」について肯定的に捉える従業員のエンゲージメントは、非肯定的な層に比べて大きく上昇しました。この結果から、心理的な安全性が職場環境の向上に不可欠であることが浮き彫りになりました。
2. 業種別の分析
一方、業種別に見ると、「AI活用機会」や「人材投資」とエンゲージメントの間には明確な相関が見られないことが確認されました。情報通信業界では資源の場合が豊富ですが、従業員のエンゲージメントはあまり向上しない傾向がありました。これは、個人のキャリアや成長に対する興味から来るもので、組織全体へのコミットメントが薄いことを示しています。逆に、農業分野ではAI活用は低いものの、働きがいを感じやすくエンゲージメントが高く維持されています。
3. クラスターによる分類
さらに、調査結果をもとに16業種は大きく3つのクラスターに分けられ、各業種における課題や改善方向も明らかになりました。第一クラスター(学術研究、教育など)では、全体的に高いエンゲージメントが確認されており、さらなる人材・AI投資の促進が推奨されています。第二クラスター(情報通信、金融など)は高い投資がされているものの、エンゲージメントは乏しく、組織のマネジメント品質を向上させる必要があります。第三クラスター(製造業など)は全体的に指標が低いため、資源の投資とともに組織の質を向上させる施策が求められています。
結論
本調査から得られる教訓は、単に「AI」や「人材投資」を重視するだけではエンゲージメント向上には繋がらないということです。組織文化やマネジメントの質がどれほど重要であるかが、明らかになりました。このレポートは、職場環境の改善と従業員のエンゲージメント向上の鍵を握る要因を示唆しており、今後も注目を浴びるでしょう。詳細な結果や解析については、公式サイトからダウンロードが可能です。
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調査概要
- - 調査期間: 2026年3月16日〜3月23日
- - 対象: 全国の15歳〜79歳の男女10,576人
- - リンク: 調査に関する関連セミナー情報
執筆者: 株式会社アジャイルHR 代表取締役社長 松丘啓司
株式会社アジャイルHRでは、新時代のマネジメントを支援するサービスを提供し、職場環境の向上を図る活動を続けています。詳しい情報は公式サイトをご確認ください。