新感覚コーヒーショップ「PAP.COFFEE」原宿オープン
老舗の紙加工会社である三洋紙業が、東京・原宿に新たなコーヒーショップ「PAP.COFFEE」をオープンしました。このカフェは、ただのコーヒーショップではなく、独自のコンセプトや「紙」の新たな価値を提案するスペシャリティコーヒーショップです。
創業の背景と出会い
三洋紙業は1969年に創業し、足立区に根差して紙加工業を営んできました。会社の成長を支えてきたのは、多くの地元パートナーとの協力関係です。そんな中で、2022年4月に三洋紙業は、東南アジアのアラビカコーヒーの生産地である「メーチャンタイ村」を訪れました。この村では少数民族のアカ族がコーヒーを栽培しており、彼らの支援活動を行っているNPOとの出会いが、PAP.COFFEEのアイデアの源になりました。彼らの自立支援を行うために、三洋紙業は自身の経験を活かしたコーヒー事業の展開を志しました。
ブランド名「PAP.COFFEE」の意味
「PAP.COFFEE」の「PAP」は「PAPER(紙)」の頭文字を取ったもので、さらに「People & People」という意味も含まれています。このカフェでは、紙と人、そしてコーヒーの生産者と消費者のつながりを大切にし、訪れる人々にその価値を伝えていきます。ブランドコンセプトを決める過程では、紙のさまざまな特性を再認識し、その魅力を広めるための方法を模索しました。
原宿の土地の特性と新しい挑戦
原宿は常にトレンドの最前線に立つ場所であり、再開発も進行中です。この街から「新しい紙の在り方」を発信するため、個性的なお店が集まる「奥原宿」に出店を決定しました。
店内では、可能な限り紙を使ったテーブルや椅子を用意し、紙という素材を身近に感じる空間を提供しています。これは、紙の持つ可能性を現代においても再評価する試みでもあります。
手に取るデザインとプロフェッショナルなチーム
テーブルウェアや飲食容器のデザインには、株式会社BULLETの小玉文氏が関わっています。彼の手がけるデザインは、触れることで感じ取れるような工夫が凝らされています。また、空間デザインはDO.DO.の原田圭氏が担当し、独自のアプローチで空間を創出しています。
メニューの紹介
「PAP.COFFEE」では、タイ北部からダイレクトに仕入れたシングルオリジンのアラビカコーヒーを基にした多彩なドリンクを楽しめます。さらに、渋谷の名店「セバスチャン」の川又浩氏が監修した「ドルチェかき氷」も大きな魅力。季節のフルーツを使用したかき氷や特製ドリンクで、訪れるたびに新しい発見があります。
地域コミュニティとの結びつき
三洋紙業の取り組みは、ただのビジネスではなく、地域コミュニティとのつながりも重視しています。多くの人が気軽に訪れ、心地よいひとときを過ごせるカフェを目指しています。初めてのコーヒー体験がどのように構築されているのかを、ぜひ店で体験してください。
店舗情報
PAP.COFFEEは、紙加工の知識と地域のつながりを活かし、皆さんをお待ちしています。味わいのあるコーヒーと独自のスイーツを楽しむために、ぜひ足を運んでみてください。