脱炭素化支援機構がシンクサイト株式会社に出資し新たな挑戦へ

脱炭素化支援機構がシンクサイト株式会社に出資

脱炭素化支援機構（Japan Green Investment Corp. for Carbon Neutrality、通称JICN）がシンクサイト株式会社に対し出資を実施しました。この出資は、ヘルスケア業界の温室効果ガス（GHG）削減の一助となることを目指しています。

シンクサイト株式会社とは

シンクサイト株式会社は2016年に設立され、東京都文京区に本社を置きます。代表取締役は勝田和一郎氏で、AIを用いた次世代型のイメージ認識技術を基にした細胞分析技術を開発し、製造・販売を行っています。

同社の中心となる技術「ゴーストサイトメトリー」（GC技術）は、特殊な光パターンを用いて細胞の形状を高次元で分析するもので、これにより細胞を迅速かつ精密に分離することが可能です。特に、シンクサイトの製品「VisionSort」は、創薬プロセスに大いに寄与しています。

支援の目的と意義

ヘルスケア業界は、全世界のGHG排出量のうち約4.4%を占めているとされ、2050年にカーボンニュートラルを目指す中で、この業界における脱炭素化は極めて重要です。

シンクサイトの製品を用いることで、従来の創薬手法に比べて大幅に作業日数を短縮することができ、これに伴うエネルギー消費の削減が期待されています。また、消耗品の減少により、全体の環境負荷も低減される見込みです。

経済環境への貢献

さらに、VisionSort技術の普及により、研究開発における効率化が進み、精度向上が期待されます。その結果、作業効率が改善され、人件費を含むコストを大幅に削減できる可能性があります。これにより、試薬や容器などの資源の節約にも寄与し、廃棄物の削減が見込まれます。

シンクサイト社の進展は、国内外のビジネスチャンスの増加に繋がります。すでにアメリカでの導入事例もあり、日本の技術が国際市場での存在感を高めています。