マーキュリーが「推し活採用」を導入
株式会社マーキュリーが2026年度の新卒学生を対象とした「推し活採用」という新しい選考方法を発表しました。この採用方式は、学生が自身の“推し”について語る「推し活面接」を通じて、個性や価値観を存分に表現できる場を提供します。従来の選考方法では自己PRや過去の実績が重視されがちですが、学生の本音を引き出すことを目的としており、より等身大の対話を実現します。
選考における本音の重要性
就職活動においては、自己PRや「ガクチカ」といった過去の経験が現在の就職市場でも重視されています。しかし、これらの形式的な質問に対して、「自分の個性や本音を出しづらい」と感じる学生が多いことは明らかです。実際、ある調査によると、面接時に挫折や失敗を感じた学生は53.8%に上ると報告されています。このような現状に対し、マーキュリーは「推し活採用」を設計しました。
なぜ「推し活」が選ばれたのか
「推し活」は、特に若者の間で人気があり、アニメ、アイドル、アーティスト、スポーツなど、多岐にわたるフィールドで盛り上がりを見せています。クロス・マーケティングの調査によれば、18〜29歳の約55%の人たちが「推しがいる」と答えており、この文化の浸透は確認されています。また、「推し活」を楽しむ人口は約1,400万人に達し、日本の若者の約10%に相当します。この現象を利用し、若者たちが自分のエネルギーの源を語ることで、より深いコミュニケーションを図ることができると考えられています。
「推し活面接」の詳細
新しい形式の「推し活面接」では、従来の選考のように自己PRや志望動機は求められません。その代わりに、学生が現在好きなことやハマっているものに自由に語る機会が与えられます。アニメ、アイドル、アーティスト、スポーツチーム、美容、ファッションなど、各自の「推し」にまつわる話を通して、応募者の情熱や表現力、共感力を評価します。これにより、応募者の「らしさ」を引き出し、新たな関係性を築くことが目的です。
選考の流れ
「推し活採用」のプロセスは以下のように進行します。
1.
オンライン会社説明会
2.
推し活面接
3.
最終選考
説明会は数回開催され、参加希望者は特設ページやマイナビ2026から詳細を確認できます。
学生と企業の新しい関係性の構築
マーキュリーは「感動エージェント」というビジョンを掲げ、これまでにも学生向けキャリア支援セミナーや大学との連携講座を通じて、若者が自身の可能性を認識し広げられる機会の提供に努めてきました。「推し活採用」は、この理念を具体的な形で実現するための新たな取り組みとして、応募者の個性を尊重し合う選考モデルを目指しています。
今後、マーキュリーでは「推し活採用」に関する面接の様子や参加学生の体験をレポートとして発表する予定です。企業関係者やメディアの方々には、面接現場の取材や担当者インタビューなど、柔軟に対応可能ですので、興味を持たれた方はぜひ問い合わせてみてください。
企業情報
株式会社マーキュリーは、東京都新宿区に本社を置く人材サービス会社で、2006年に設立されました。現在、5,610名以上の社員が在籍し、多様な人材の採用と育成を通じて社会貢献に努めています。マーキュリーは今後も、高いビジョンとパーパスのもとに、関わるすべての人々に対して感動を提供し、社会の発展に寄与することを目指していきます。