モザンビークプロジェクトの重要性
近年、海洋ごみ問題は地球規模での喫緊の課題となっており、種々の生態系に深刻な影響を及ぼしています。特に、より悪化が懸念されるプラスチックごみの増加は深刻で、2050年には海洋中のプラスチックの重さが魚のそれを上回るという予測もあります。その中で、香川県小豆島町に拠点を置くNPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、海洋ごみの回収・処理に向けた重要な一歩を踏み出しました。
海洋ごみ回収装置の開発
同団体は、アフリカ南部のモザンビークにて進行中の海洋ごみ回収プロジェクトで使用する回収装置の第一号機を完成させました。この装置は、全長30メートルの形状を持ち、潮流を利用することで電力を必要とせず、安価に設置できることを特徴としています。さらに、使用済みの漁網を活用することで、その廃棄量の削減にも寄与しています。
これまでに実施した小豆島での実証実験では、海洋ごみ回収量が増加していることから、装置は順調に開発・改善が進んでいます。モザンビークでも同様の装置を用いることが決まり、地元漁業協議会との連携が期待されています。
地元との協力
モザンビークプロジェクトにおいて、現地の漁業協議会と協力しながら現地で資材を調達し、設計図に基づきわずか7日間で製作を行いました。現地漁業協議会の会長アルフレッド氏、副会長カルロス氏の協力の下、初めての経験となる製作にもかかわらず、漁業用の仕掛けと似た設計によってスムーズに作業が進みました。また、地元のボートクラブと連携し、装置を設置する際の支援を得ることができました。
現地の行政からの設置許可が下り次第、実証実験に向け準備を進める予定です。これにより、モザンビークにおける海洋ごみ問題解決への大きな一歩となることが期待されます。
マンスリーサポーター募集
このプロジェクトの成功には、広く一般の方々からの支援が不可欠です。海洋ごみ問題は単に一地域に留まらず、地球全体に関わる課題です。将来的に、プラスチックごみによる海洋環境の悪化を防ぐため、皆様からの寄付やボランティア活動への参加をぜひご検討ください。
支援方法としては、ウェブサイトからの寄付やボランティア、企業協賛など様々な選択肢があります。また、SNSを通じた応援も大歓迎です。海洋ごみゼロの未来を共に築き上げるため、皆様のご参加をお待ちしております。
団体の紹介
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、2020年に設立され、海洋ごみ問題の解決に向けた多様な活動を展開しています。主な活動国は日本を始めとして、モザンビークやベトナムなども含まれています。公式サイトやSNSを通じて、最新の情報を発信し続けている同団体の取り組みに是非ご注目ください。