相続手続きデジタル化
2021-06-16 10:05:26

相続手続きのデジタル化を進めるAGE technologies、2億円を調達

株式会社AGE technologiesは、相続手続きの効率化を目的としたWebプラットフォーム・「そうぞくドットコム不動産」を運営しています。最近、同社は株式会社DGベンチャーズと株式会社カカクコムから、シリーズAラウンドにおいて合計2億円の資金を調達したことを発表しました。これは、日本社会における相続登記の必要性やデジタル化のニーズが高まる中での重要な一歩です。

プラットフォーム「そうぞくドットコム不動産」は、相続手続きに関連する煩雑な作業をオンラインで完結できるサービスです。日本では相続手続きとして、一般的に50種類以上の手続きが存在すると言われており、証明書の取得や申請書の作成など、手間がかかることが多いです。これに対して、「そうぞくドットコム不動産」では、ユーザーが遠方にいる場合でも、労力を最小限に抑えつつ、スムーズに手続きを行える仕組みを提供しています。

このサービスは、特に実家から離れた場所に住む方々にとって大きな助けとなっており、登記された不動産の件数は2020年の正式リリースからわずか1年で5000件を超える急成長を遂げました。また、利用者の平均年齢は58歳とされており、幅広い世代から支持を得ています。今後は不動産だけでなく、預貯金の名義変更や相続税の申告、さらには遺言書の作成など、サービスを多岐にわたる相続関連分野へと拡大していく計画があります。

背景として、2021年の国会において「相続登記を義務化する法案」が可決されるなど、所有者不明の土地問題が深刻化しています。この法律の成立により、相続登記を行うことが今後ますます求められるようになり、AGE technologiesはそれに先立ち、さらなるマーケティングや新サービス開発に投資していく姿勢を示しています。

今回の資金調達に伴う重要な人事として、DGベンチャーズの取締役・前川氏が社外取締役に就任しました。前川氏は、エコノミストやアナリストとしてのキャリアを持ちつつ、投資銀行業務や事業開発の経験も豊富です。この新たな人材の加わりにより、AGE technologiesは事業の強化を図る意向です。

さらに、同社は社名を、株式会社マーク・オンから株式会社AGE technologiesに変更し、「高齢社会にテクノロジー革命を起こす」というビジョンを掲げています。超高齢社会が進む日本において、相続手続きのデジタル化は大変重要な課題となっており、AGE technologiesはそのソリューション提供に注力しています。

AGE technologiesは、今後も相続手続きのデジタル化推進だけでなく、高齢社会における様々な課題の解決にも取り組んでいく予定です。新たな仲間を募りながら、歴史に残る企業を目指して邁進していきます。

会社情報

会社名
株式会社AGE technologies
住所
東京都豊島区東池袋1-18-1Hareza Tower 20階
電話番号

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