植樹活動で絶滅危惧種を守る
日本の世界自然遺産である屋久島で、サンカラホテルが行った植樹活動が注目を集めています。この活動は、絶滅危惧種であるウミガメを保護するため、特に日本一のウミガメの産卵地として知られる永田いなか浜において実施されました。2025年2月22日、NPO法人屋久島うみがめ館の主導のもと、41名の参加者と共に300本の松を植えました。これは2度目の挑戦であり、昨年の植樹活動から受けた影響を踏まえての再実施です。
植樹の重要性
永田いなか浜は、北太平洋で最大のアカウミガメの産卵地でもありますが、近年は台風や松くい虫の影響で周辺の松林が被害を受けてきました。松林は、ウミガメにとって重要な役割を果たします。特に、浜への光の流入を防ぐ遮光林としての機能があるため、その保全はウミガメの産卵環境を守る上で不可欠です。昨年は植えた松が異常気象により多くが枯れてしまいましたが、今年こそ苗が無事に成長することを願って、再度の植樹が行われたのです。
ボランティアによる活動運営
植樹活動には、多くのボランティアが参加しました。天候に恵まれた当日は、みんなで協力し合いながら苗木を植え、潮や鹿からの食害から苗を保護するためのチューブも取り付けました。昨年使った保護チューブを回収・再利用しつつ、新たに300本の苗を地に根付けることができました。このようなボランティアの力が、ウミガメ防護活動に大いに役立っています。
サンカラ基金の役割
この植樹活動は、サンカラホテルが設けた「サンカラ基金」からの資金で支えられています。この基金は、屋久島の自然環境保護や地域貢献を目的としており、宿泊客から寄付を募る形で運営されています。寄付金は、ウミガメの保護活動や地域支援のために使用されています。
サンカラホテルについて
完全に自然と共生したリゾートホテル「sankara hotel&spa 屋久島」は、2010年に開業しました。サンスクリット語で「天からの恵み」を意味するサンカラは、自然・食・時間の恵みが揃った場所です。ホテルの中心理念は、屋久島の自然への貢献です。これまでにも、ウミガメの保護や屋久杉を使用した登山道整備など、さまざまな環境保全活動に取り組んできました。
屋久島の美しい自然を守るために、サンカラホテルは今後も持続可能な方法で活動を続け、地域とともに発展を目指していきます。彼らの取り組みは、今後も多くの人々に影響を与えることでしょう。屋久島のビジターたちにとって、ウミガメを守るこの植樹活動は、自分たちにできる貢献を考える機会となることが期待されます。
施設情報
- - ホテル名: sankara hotel&spa 屋久島
- - 所在地: 〒891-4402 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553
- - 電話番号: 0800-800-6007
- - 公式HP: サンカラホテル公式
- - 客室数: 29室
- - 施設内容: レストラン / スパルーム / サウナ / プール / ライブラリーラウンジ / フィットネスルーム / 会議室
- - 運営会社: 平川商事株式会社