追手門学院大学が生成AIを活用できる環境を整備
2026年4月から、追手門学院大学(所在地:大阪府茨木市)は全学生に向けて、生成AIツール「Gemini」や「Notebook LM」の利用を開始します。この新しい取り組みは、学生が生成AIを効果的に活用するための独自のガイドラインを制定し、授業における具体的な利用方針を示すことを目指しています。これにより、単なる情報検索ツールとしてではなく、思考を拡張する相棒としての役割を果たすことを期待しています。
新たな生成AI利用ガイドラインの制定
新設された「学生向け生成AI利用ガイドライン」は、学生が生成AIをどのように利用すべきかを明確に示すものです。このガイドラインでは、生成AIの利用方法を「原則禁止」「条件付き許可」「積極的利用」の3段階に分類します。各授業の初回に教員がこの3つの段階の組み合わせを明示することで、学生はどの程度生成AIを活用できるのかを理解し、自立した考え方を促されます。
教育の質を高めるための取り組み
この取り組みは、生成AIを単なる答えを出す機械とは見なしません。むしろ、思考を深め、新しいアイデアを生み出すための「壁打ち相手」として利用することが求められます。学生たちは生成AIと対話し、様々な出力を比較・検証することで、自分の考えを発展させることが期待されます。このように、学生が自らの問いを基に生成AIを活用する環境を整えることで、教育の質と学生の主体的思考を高めることを目指しています。
安全な利用環境の確保
生成AIの導入と同時に、追手門学院大学は学生のデータ保護とセキュリティにも配慮しています。大学が提供するアカウントを通じて、学生は安全に「Gemini」や「Notebook LM」を利用できます。このように、データ保護と教育の質を両立させることで、生成AIを適切に活用するための土台が整えられています。
生成AIの利用可能性と今後の方針
初等中等教育では、文部科学省が生成AIのガイドラインを示し、大学生の多くが生成AIを利用しているという調査結果もあります。しかし、その一方で、安易な利用による思考機会の逸失や情報漏洩のリスクが懸念されています。そこで、追手門学院大学は適切な利用環境と指針を提供し、生成AIを効果的に活用できる教育へと進化を図っています。
今後は、教員向けのガイドライン作成や、AIに関連するリテラシーや活用方法を学ぶ初年次教育の導入も検討されているとのことです。これにより、学生の生成AIに対する理解が深まり、より効果的な学びが追求されるでしょう。
結論
生成AIを導入することで、追手門学院大学は教育の方向性を新たに定義し、学生に新しい学びのスタイルを提供しています。今後の教育環境の変化に柔軟に対応し、質の高い学びを追求する姿勢が伺えます。学生自身が主体的に考え、判断できる力を育むためのこの取り組みに注目が集まっています。