静岡県の月光天文台、プラネタリウム再生プロジェクト始動
静岡県田方郡函南町に位置する月光天文台が、プラネタリウムの革新に向けたクラウドファンディング「プラネタリウム再生プロジェクト」を発表しました。このプロジェクトは、老朽化により品質が低下しているプラネタリウム設備を全面的に改修することを目的としています。
プロジェクトの背景と目的
月光天文台は1975年に開設されて以来、約50年にわたって天文学や宇宙科学の普及活動を行ってきました。年間で約12,000人の訪問者を迎え、地域の子どもたちへの理科教育や一般市民への宇宙に対する興味喚起に貢献してきました。しかし、プラネタリウム設備の老朽化が進み、映像や音響のクオリティが低下し、部品供給も困難になるなど、維持が難しい状況に直面しています。
そのため、月光天文台は新たな挑戦として、目標金額1,000万円を設定し、支援を募ることに決定しました。
新しい星空体験の提供
今回のプロジェクトでは、老朽化した投影機に代わり、最新のデジタル投影システム「ステラドームプロ」を導入します。この新システムは、星空を再現するだけでなく、宇宙の動きを正確に計算し、さまざまな体験を提供します。以下のような新しい体験を来館者に提供する予定です:
- - 朝焼けや夕焼け、月の満ち欠け、流れ星の観察
- - 宇宙船に乗って、月や土星を飛び越え、アンドロメダ銀河までの旅
- - 恐竜時代の星空観察
- - 日食や月食、彗星出現の再現
また、来館者が自ら星空を動かしたり、オリジナルの番組を作成したりできる参加型の体験も可能になるとのことです。さらに、バリアフリー対応や座席の快適性向上にも取り組み、誰もが安心して楽しめる環境を整えることを目指しています。
プロジェクト概要と支援のお願い
- - プロジェクト名:プラネタリウム再生プロジェクト|星空を未来へつなぐ月光天文台の挑戦
- - 目標金額:1,000万円
- - 資金用途:新システムのリース契約頭金
- - 導入予定:2026年3月31日までに契約開始予定
- - クラウドファンディングURL:READYFOR
月光天文台の台長、鶴谷律子氏は「このプロジェクトは単なる設備更新ではなく、次世代に星空の感動を伝え続けるための挑戦です。多くの方々のご支援をお願い申し上げます」と語っています。
会社概要
- - 運営法人:公益財団法人 国際文化交友会
- - 所在地:静岡県田方郡函南町桑原1308-222
- - 代表者:永石安明
- - 設立:1975年
- - 事業内容:月光天文台の運営、天文教育・普及活動
- - 公式サイト:国際文化交友会 月光天文台
このプロジェクトを通じて、月光天文台が地域の天文学習拠点としての役割を今後も果たし続けることを願っています。